校長室から

合格 「松山」ですね V0l.89の解答

8月26日(月) V0l.94 すごいなぁ、さすが歴史研究会

 一昨日(8月24日土)、中学生の保護者向け説明会のサポートに来てくださった本校保護者の方が、朝一番で校長室を訪ねてくださった。「先生!今日は長男が一緒なんです。と言うより、彼がメインなのです」母の後ろにいた3年生の男子生徒が、「おはようございます」と元気よく入ってきた。兄弟揃って本校生徒。下の息子さんは吹奏楽で頑張っている。背が高くギターを弾く姿が、「いいね」と感じさせる好青年である。お兄ちゃんは歴史研究会に所属していて、ぜひ校長に自分たちの活動を見にきて欲しいと希望している・・・までは母から伝え聞いていたが、まだ面識がなかった。文化祭の折にブースを訪ねたことは承知していて、まずはそのお礼をいただいた。「後輩が担当していたので、彼のいい勉強になると思って」声がけを控えたのだと言う。今日も後輩たちの研究の進捗を見にやってきたそうである。こう言う先輩の背中を見て、後輩は育っているのだと感じた。実際、学校見学会の時にそうした姿に触れた中学生が、「この学校で歴史研究部に入って・・・」と言う具体的な動機で入学してきている。学校の宝は生徒ですね。その生徒を育てている教員ですね。
 「先生、松山です」ほぼ毎日校長Vol.89の解答である。「夏季休業中だから、まだ誰も来ていないのではないですか?1番ですか?」と正解か不正解かを問う前に聞いてきた。日頃の「歴史研究」に熱く燃えている血が騒いだのであろう。「一番だよ。そして正解だよ」と応えると、最初はイメージと維新だけで「福島」と言う答えが直感で出てきたのだが、秋山兄弟、正岡子規と続いたので、すぐに松山とわかったと言う。すごいことだと褒めると、顧問の教員との会話で、維新のころの話が印象的に残っていたのだそうだ。「『坂の上の雲』ですよね。いいですね。よかったですか」とイメージする「松山」をなぞるように会話を進めていた。

 うちの生徒、触れれば触れるほど味わいがある。市原中央高等学校、いいね。

まる 笑顔の明るい二人が訪ねてくれた

8月24日(土) ほぼ毎日・校長 Vol.94 毎日来ているんですよ

 「へぇ、広いんだね」という会話と共に、野球応援で活躍してくれていた二人の女子が部屋を訪ねてくれた。(実はこの時まで名前を知らなかった。ごめんなさい)「久しぶりだね」と語りかけると、「私たち、毎日学校に来ているのです」「ねぇ、緊張が途切れるといけないから」自宅ではついつい自分に甘くなってしまうので、学校で受験勉強に励んでいるのだと言う。「これまでの教師経験から・・・」と前置きして、秋風が吹き始めるこれからが勝負になる。どこまで歯をくいしばれるか。ゴールまで一気に駆け抜ける加速をつけられるか。本当に忍耐の時が待っている。学年主任をしたその昔、「この学年からは、おいそれと『推薦』は出しません。なぜなら、ここの生徒はその大学に一般入試(実力)で入ることができるから。本人も、親も、教師も歯を食いしばりましょう」と語り、例年1桁しか合格の出ない国公立に50数人を合格させたことがある。市原中央高等学校のみんなもそうなんだ。ちょうどそんな力を持っているんだ。そんな話をしていた。その中で、母親と言うのは一番辛かったかもしれないね。特に息子を持った母は。と何気なく話すと、「先生わかります。うちの母、兄の時を見ていると・・・」と一人の生徒が語った。

 もうすっかり大人の会話ができている。いいなぁ、うちの生徒。

 その話から、彼女のプライベートな話になっていった。もちろんここでご披露するわけにはいかないのだが、当時持っていた人からは羨まれるような環境(名声?)に背を向けて、彼女がなぜ本校へ来たのかそのルーツを語ってくれた。実にポジティブな思考なのである。そして入学の時点で、そのポジティブな思考に導かれた結論を持ち、それを今貫いている。もう一人の生徒が語った。「ねっ、●●ちゃんは無理でしょ(私の指導めいた話が通用しないでしょと言うほどの意)。でも私には響いてます」(ちゃんとフォローしてくれている)彼女の本校へ来た思いと、貫いている姿勢を聞いて、心から「すごいな」と思った。頑張れ!

 いいでしょう、うちの生徒。自慢、自慢。

花丸 ちょっとしたリレーション 大切です

8月23日(金) ほぼ毎日・校長 Vol.93 明日のために


 部屋からほとんど出ないでこもっていた。夕刻昇降口が賑やかなので、ドアから首を出してみると、いかにもいい汗を流してきましたと言わんばかりの女子生徒が5人ほどいた。私の姿を見つけると一人が「こんにちは」と大きな声で挨拶をし、しっかりと清掃に取り組んでいたみんなが手を止めて、みんなで挨拶をしてくれる。明日の説明会の準備の仕上げとして清掃活動に取り組んで切れているのである。卓球部の女子だそうである。「いいなぁ、なんだか嬉しいなぁ、ブログのネタ作りに写真撮れせてください」「はーい」といってピースサイン。「そうではなくて、君たちの奉仕の精神が写り込むような。自然な・・・」と注文をつけると。また「はーい」といって上の写真が撮影できた。

 これだけのことなのだが、この記事を読んでいる皆さんに、彼女たちとのリレーションは感じていただけると思う。『うちの生徒って、接したときに嫌な思いをすることがないなぁ』と素直にそう思った。

部活で疲れていたろうに、本当にありがとう。

体育・スポーツ 「あらた」の意と「信」の重みを感じて欲しい

8月22日(木) ほぼ毎日・校長 Vol.92 結果としての惜敗

  市原中央 000 000 000  0

  志學館  000 000 10✖️ 1

 立秋を過ぎた。正確には「立秋が始まり間も無く終わる」になるのだろうが、夏とはいえどことなく秋の気配漂うこの頃である。野球の秋季大会の始まり。こんな行事の始まりに秋の気配を感じる者もいるかもしれない。試合開始には少し遅れたが、応援に行くことができた。両校ともがっぷり四つに組んだいい試合展開だったと私は思っている。野球通の御仁は、「あの時のあのプレーが」とか「あの時の交代が」といった深い知識や洞察力で評価をなさるが、私にはよくわからない。ただこの夏の大会でベスト4に入ったそのメンバーを残してのチームスタート。その中に、今まで自分たちを支えていた糸が、今回の大会から変わったことを選手たちに気づかせくれる試合だったのではないかと、私は思っている。
 上手い下手、試合慣れ、術数に長けた試合運び。色々と言い方はあるかもしれないが、守備のうまさやバッティングの強さを本領発揮させてくれる「何か」の存在に気づいたはずである。『あれぇ?なんだ?この前までは繋がっていたのに』『えぇ?あのタイミングではアウトが取れたはずなのに』といった微妙なズレを生じさせている「何か」である。それが「信」だと私は思っている。これまで培ってきた本校野球部のチームにあった「信」とは、似て非なるものである「信」である。それが太くなれば「勝利」に繋がる。気づかずそのまま過ぎると「勝利」は遠のく。
 「新チーム」の「新」は、「あらたまる」(新しくなる)=「改まる」(変わる)ことである。自分たちの「信」、改まった「信」、ぜひ築いて欲しい。

 いい試合を見せていただきました。感謝。応援に来ていた3年生諸君、ありがとう。わざわざ駆け寄ってくれてみんなで挨拶をしてくれた。嬉しかった。やはり市原中央高等学校は、生徒が誇りなのである。

学校 生徒がいる学校が一番!

8月21日(水) ほぼ毎日・校長 Vol.91 もう平常授業のように

 チャイムが鳴った。『チャイムの音色を替えたのか?』と思っていたら、夏季セミナー用の特別なチャイム。聞きなれない新鮮な気持ちで聞くと同時に、様子が見たくなったので、ぐるーりと学校を一回り。通常の授業なら、遠慮なく中に入っていくのだが、写真のような真剣な取り組みの様子に圧倒されて、外から覗かさせていただいた。「エェーっ、なんで。なんでなん?」数学科の若い先生(本校の卒業生)である。よく声が通るので、廊下の端にいてもすぐにわかる。声に誘われるように、教室の後ろから拝見。「ちゃうよぉ、それをこんな風に捉えるさかい、まちごうてしまうねん。」彼の生い立ち、経歴を知りたくなった。綺麗な嫌味のない、上質な(上品な?)関西弁を使う。関西人の私が言うのだから間違いない。それよりも何よりも、この先生の授業は「会話」が成立していることに驚きを感じている。数学の授業でここまでできる教員は珍しい。生徒もすごい。時を選ばず手をあげて、「先生・・・」と質問を投げかけ、納得するまで食い下がっている。「わからない」「理解できていない」ことを解決して「分かる」「理解できた」に変えるプロセスが、コミュニケーションで展開できている授業。これ、いいわぁ!きっとこの先生の授業では「わからない」を表明することにためらいはないのだろう。それと、「何がわからないのか」が分かる時空になっているのだろうと思う。夏休み明けにじっくり1時間拝見しようと思う。
 渡り廊下を歩いていると、硬式テニス部の部員たちが私に気づき、一斉に練習をやめて挨拶をしてくれる。この部活はここが大好きだ。礼儀正しくけじめがちゃんとついている。みんなの目がこちらを向いているので、ちょっと緊張しながら「暑いのによく頑張っています。雷鳴が聞こえたら、すぐに練習止めるんだよ」(う〜ん、もう少し気の利いた言葉があったろうに)
 廊下に貼られているインターアクトのポスターを発見した。通常の学校ではマイナーな活動体である場合が多いのだか、本校では結構メジャーな集団である。(意外と在校生はその活動の実態を知らないのかもしれない。ふとそう思った)「キャップ回収協力ありがとう!」ポスター。簡潔明瞭に書かれているのだが、必要事項が明確に示されている。「私たち(本校生徒たち)の活動結果」が数値で示されている。小さな一つの所作が、協力が、こんなに多くのこんなに大量の成果につながっている。それがちゃんと示されているのである。

141,298個(3,826kg)

 =ポリオワクチン9,823人分

 =61,887kgのCO2削減

説得力あるなぁ。海洋汚染のプラゴミ問題で言うと、そのまま3,826Kg/800万tの削減になっているのだよなぁ。

すごい。ちゃんとここまでできる生徒たちの活動(インターアクト)が、メジャーである市原中央高等学校って、すごい。みんなで考えてみませんかSDGs

会議・研修 グローバル・リーダー・プログラム(1年生)

8月20日(火) ほぼ毎日・校長 Vol.90 自分の不摂生をこれほど悔やんだことはない
 旅先で台風の直撃を受けないうちに・・・と考えた理由の一つが、今日の報告である。1年生の英語コースが8月16・17・18日の2泊3日で市原市内のホテルに缶詰になり、彼らにとっては初めてのプログラム経験をすると聞いていた。ぜひ参加して様子を知りたかった。急いで最終日は夜通し東名高速を走れば、18日に間に合うかもしれない。それほどに楽しみだったのである。
 過日、ゴールドマン・サックス社で実力を発揮してくれた彼らである。全く心配することはなかったのだが、はじめでつまづくと挽回が大変である「うまくいくといいなぁ」という祈る気持ちもあったことは確かである。担当の先生にメールで、体調不良で伺えないことをお伝えすると、「無理なさらないでください。でもものすごい成果、成長ですよ」と返信をくれた。病気で楽しみにしていた遠足に行けなくなった子供のように、ただただ残念であった。

 目の前に英語科の若い先生がいる。アクティブな学びについて、非常にいいものを持っている先生である。教育実習生の指導でそう感じた。昨日(19日)朝一番で部屋を訪ねてくれたのである。興奮冷めやらぬ様子で、「すごいですよ。本当にすごいんです」女子が感動をなんでも「可愛い!」で表現するように、「すごい」を連呼している。「おぁ、すごいんだ。で、何が?」整然と語られていなかった研修の様子を丁寧に語ってくれた。
 Program=生徒のリーダーシップを伸ばすための仕掛けが段階を踏んでできている
 Peers=協働の中で自己を変容させ、成長している姿と、率先垂範、方向性指示がちゃんとできている。
 Passion=情熱的に取り組む姿勢が貫かれていた。情熱を傾けられない者への同僚支援。そんな難しいことまでできていた。
 Play=笑顔が絶えない、創造を楽しむことができた研修だった。
 「校長先生!これいいですよ。学校のあらゆる場面に導入しませんか」と熱く語ってくれた。嬉しいことである。彼の一連の話の中に、この取り組みや、教職員の努力、何より生徒の学習成果に肯定(Positive)が見られた。最高の評価、営みだと思う。感謝。

市原中央高等学校の新たな舵取りの方向性が見えてきた気がする。教育に5つのPがある。いい学校です。

嵐 嵐の夜 いい人情に触れた いい人に出会った

8月19日(月) ほぼ毎日・校長 Vol.89 ここはどこだろう、あの小説の行間はこの景色を見なければ

 夏風邪を引いたようである。「鬼の霍乱」使うが漢字がかけそうにない言葉の一つである。「霍乱」とは辞書によると「日射病や暑気あたり」とある。滅多に体調を崩さないから「鬼」であってもいいか。
 郷里に車で帰っていた。前半の激しい暑さと、台風10号の直撃で、さんざんな旅であったが、元気な母親の顔が見られて、それはそれなりにいい旅だったと評価しよう。しかし、郷里から少し足を伸ばした旅先で体調を崩した。最後に宿泊した宿の女将はいい人で、台風が近づいてくるのを気遣って、「このあたりはとても穏やかないいところなんですよ。瀬戸内の夕陽は黄金色に輝いて・・・」と土地自慢をしながら、「来てください。もう一度来てください。こんな日では気の毒です」と、台風の接近する前に宿を出ようとする私たちをしきりに気遣ってくれた。「今からお通りになる道は、のたりのたりとした海のそばをゆっくりと曲がりながら、その向こうに浮かぶ島の黒い影。空と海の境がわからなくなるような黄金色の夕陽・・・」聞いているだけで情景が浮かびそうである。幼い頃、生まれ故郷の近くの海で見た夕陽の情景である。もう何年も前、教職についていたから30をとっくに過ぎた頃のことである。大学で教鞭をとっているという友人のお父さんと、瀬戸内の夕陽の素晴らしさを語り合ったことがあった。染みるように心に残る情景の一つである。
 女将の気遣いと人柄に、太宰の富嶽百景に出てくる老婆を思い出した。「また来ますよ。必ず」そう応える私に、「本当ですか。そうしてください。こんな日でなければ」と、また気遣ってくれた。その前日に写真のような光景を眺めていた私は、女将が何をどう語りたいか絵を見るより鮮やかに想像していた。いや、実際の風景の持つ美しさより美しい「印象」の瞬間(とき)を心に刻んでいた。『女将さん、ありがとう』しっかりとお礼も言えずに、追われるように宿を後にした。最後にいただいた湯が本当にいい湯だった。あの湯の後で、車のクーラーで冷えてしまったのか。風邪を引いてしまった。鬼の霍乱。

 さて、校長はこの夏休み、郷里から足を伸ばしてどこに行っていたのでしょうか。答えが分かったら校長室にどうぞ。
 ヒント 明治維新、秋山兄弟、正岡子規

重要 ついに待望のあの動画が公開された 要視聴

8月14日(水) ほぼ毎日・校長 Vol.88 Nコン 創作テレビドラマ部門 準優勝作品

制作意図 一昔前では男性が上、女性が下という差別的な風潮、男尊女卑がありました。今では男女平等が当たり前の世の中になり、男尊女卑という言葉自体もあまり聞かなくなりました。しかし、僕たちの高校生活の中ではその男女平等を逆手にとった女子から男子への差別、女尊男卑を度々受ける時があります。男尊女卑ではなく、女尊男卑について知って欲しいという思いから創作しました。(「NコンWEB」より)

 ツイッターに放送委員会のつぶやきがあった。「今日Eテレで放映されます。見てくださいね。」ちょうど移動中で見ることができそうにない時間帯である。拝見したかった作品であるだけに、残念に思っていた。録画予約もしていない。心から申し訳なく思っていると、次のツイートには「NコンWEBで見て頂けます」とあった。早速拝見した。面白かった。本校の生徒の特徴がよく表現されている。もちろんこの動画の内容の「女尊男卑」=本校の特徴ではない。何気ない日常に自然に見られる光景や言動。それをちょっと皮肉って描いてみるとこうなるのかな。ちょっと面白スパイスを利かせるとこうなるのかな。その「皮肉って」や「面白スパイスを利かす」のさじ加減が難しい。下手をすると「お決まりのね」「なんだかベタつく展開」になってしまいがちなところを、それをさらりとやってのける力がある。そんなところが本校生徒の特徴なのである。見終わって「ある、ある」ちょっとした皮肉や中傷にも「ははは」と笑って済ませるかと思わせる。そうした展開が面白い。上の画像にリンクを貼っておいたので、百聞は一見にしかず、ぜひご覧いただきたい。下手なテレビのコント作家やお笑いライターよりずっとうまい。8分間という決められた時間に、よくこれだけまとめられたものだと感心している。いい瞬間(とき)を過ごしている。

 うちの生徒、力ある。またひとつ自慢が増えた。いいね、市原中央高等学校!

PS
人生の先輩から一言(男子=私)
  一昔前もふた昔前も、私が高校時代もこういう世界はありました。
  ある意味男女の機微の「核」を描いているのかも・・・。
人生の先輩から一言(女子=私の奥さん)
  よく見てるわねぇ。すごいわぁ!

お知らせ こういう風に応援してくださっている方もいる

8月13日(火) ほぼ毎日校長 Vol.87  一般生徒の応援が・・・
 この夏の野球。千葉学芸戦の応援の様子がYoutubeに載っていた。「ファンが選ぶ高校野球応援曲ベスト10」(チャンネル高校スポーツ応援団)QueenのWeWillRockYou本校の応援団の応援動画を用いて紹介してくれている。このちゃんねんる運営者が、本校を取り上げてくれていた。

重要応援曲ベスト10
また同じチャンネルで、
市原中央の応援席はとにかく楽しそうで参加したくなりました(笑)
特に多数来ていた一般生徒がノリノリで、おそらく自主的に来たのでしょう。
画一的なできあがった応援もいいけど、こうした応援が高校生らしいのかなあなんて、微笑みながら考えていましたw
というコメントをつけて、本校の満ち溢れるエネルギーに「高校生らしさ」を賞賛してくださっていた。なんだか誇りに思えて嬉しかった。
重要市原中央メドレー とにかく一般生徒が楽しそうな応援

 さらに嬉しかったのは、校歌を全員で歌う時の姿勢が、選手だけでなくスタンド全体が、応援にきた生徒全員が大きな声で歌っている。こんな学校の姿が、ベスト4を後押ししたのだろうと語ってくださっていた。

重要全力校歌

重要市原中央高校 真心⚾

重要市原中央 野球応援

帰省で帰った郷里で、スイカを食べながら、いいものみーつけた
市原中央高等学校、いい学校です。

 

夜 四つのPに大切な「スパイスP」の発見

8月11日(日) ほぼ毎日校長 Vol86 愛知教育大学の学生たちと触れ合う機会があった

 愛知教育大学の天文愛好会です。まだ1年生だろうか、君たちとあまり変わらなく見える若者が目の前にいる。毎月ここ(ハイウェイオアシス・刈谷)で天文観察のイベントを子供達向けにやっているという。暗くなってから10時ごろまで。今日は、お盆で帰省する家族づれの小さな子供達から、その親御さんまで、大変な賑わいである。子供達が「見えた見えた、ほらお父さん」・「おぉ、すごいねぇ。お父さんにも見えるよ」、「綺麗だよ、お母さん」・「本当ね。切り取ってペンダントにしたいわね」などと、親子の会話が弾んでいる。楽しそうでしょう、こういう時間を作っていただきたくてやっているんです。1年生から4年生まで、いろいろです。みんな将来は、教育職か教育関係の仕事に就きたいと思っているんです。「いい先生になれそうだね」親子の会話に喜んでいる彼の表情をみて心からそう思った。「えっ、本当ですか。嬉しいです」と自分の将来を肯定された彼は、顔中を笑顔にして嬉しそうに喜んでくれた。「どうしたの?●●くん」と先輩らしき女性が声をかけてきた。「この方がね、僕たちはいい先生になれるだろうって・・・」「まぁ、嬉しい」それを聞いた彼女も一緒になって喜んでいる。一つの「企画」(project)に「情熱」(passion)を燃やし、みんな「協働」(peers)で、「楽しむ」(play)。日頃君たちに行っている、学校の教育の大切な要素を体現している若者たちと触れ合うことができた。そして彼らから教わった。そこにスパイスとして(周りの者のほんの少しの)「肯定」(positive)があると、なおいい。

 市原中央高等学校の生徒諸君、君たちの学校にはこの四つのPがある。大切にしてほしい。そんないい学校なんだよ、ここは。君たちの営みを積極的に「肯定」できる大人である必要がありそうである。

音楽 どう声をかければいいのだろう 頑張ったね ありがとう

8月9日(金) ほぼ毎日・校長 Vol.85 吹奏楽部2年連続金賞ならず

 訪ねてきた業者の方との話の中で、「私は『外伝』が好きなんです」という話をした。なんの話からそうなったのか?確か「授業」の話だったと思う。授業で本能寺の変を学んだ時、それが何年の出来事か、伝えられる史実はどうかというより、教師が語った「人間・明智光秀」の方がずっと心を打った。その行為に及んだ光秀のことを語った「祖父物語」の方が面白かった。伝聞形式の軍記物だから信ぴょう性に欠ける。もっともなのだが、概して正史は面白くない。外史、外伝の方が面白い。人が語られている。日本書紀より古事記である。まあ、そんな話をしたのだろうと思う。そんな授業が成立するお手伝い、進学校だから大学に受かるための知識や力はもちろん大事である。その一方で人の心や仲間のためをしっかりと捉えることができる生徒たちなのだから、それこそ「外伝」に導いてやるというような瞬間(とき)がたくさんあって欲しい。そんな話だったと思う。
 それを語った時に、私の語る「生徒」は、吹奏楽部の諸君であった。確かなものとして、彼らを思い描きながら「そんな生徒だから・・・」と語っていた。8月6日に吹奏楽コンクールの予選が千葉文化会館であった。残念なことに仕事の都合で行けなかった。結果は。本選の出場がならず、三年生の最後の夏は終わった。野球部が快進撃を続け、その応援に駆けつけた吹奏楽部は、自らのための時間を削って「仲間のため」を貫いた。コンクールの前に行われた合宿では、忘れていた夏を取り戻すような暑さの中で、何人もの体調不良者が出たという。演奏の順番もくじ引きで、強豪校、本線常連校の間での演奏となったそうだ。それだけでなく、課題曲が同じであるのは当然だが、自由曲までもが同じであったと聞く。身を尽くした彼らに、運命の神様はなぜそんな試練を与えたのか。かけてあげられる言葉がない。ただ君たちの日ごろの努力と、「身を尽くし」の汗に「よく頑張った。ありがとう」とだけは言っておきたい。あのとき、私は市原中央高等学校吹奏楽部の「外伝」を読んでいたのかもしれない。目の前にある事実や事象だけでなく、その影にある「人間・吹奏楽部(の生徒たち)」の営みを感じ取っていたのかもしれない。

 君たちの姿は、本校の誇りです。市原中央高等学校、充実の瞬間(とき)で満たされています。いいね。

文中の受賞「銀賞」受賞でした。ごめんなさい。訂正しておきました(By kotyo R01.08.10)

重要 盛況・首都圏進学フェア

8月4日(日) ほぼ毎日・校長 Vol.84 大勢のお客様に来ていただいた

 幕張メッセで行われた「首都圏進学フェア」に行ってきた。入試センター、本校教職員計8名でブースの対応に当たっていたが、昼食を摂る時間もないほどにお客さんが途切れることはなかった。3組みしか座れないブースはいつも満席で、立ち話でお相手させていただいた中学生とその保護者の皆さん、本当に申し訳ありませんでした。私も7〜8組みの皆さんとお話をさせていただきました。十分な時間も取れず申し訳ありませんでした。体験入学に来れなかった方、ぜひ見学にいらしてください。

◆明るい学校になりましたね 8期卒業生

息子さんが今度高校進学を迎える本校の卒業生のお父さん。息子さんより熱心に話を聞いてくださいました。さすがうちの卒業生。そのお言葉の中で印象的なのは、今の市原中央高等学校の生徒は、本当に高校生活を楽しんでいるように見える。ずっと私たちの頃より、明るいです。いい学校です。ありがとうございます。最高の評価です。楽しくなけれな学校じゃない(Play)

◆グローバルリーダーコース魅力的です お二人のお母さん


 友達同士なのだろうか、お子様とは離れて、訪問くださった。一度ブースで説明を聞いてくださったのだが、また戻ってきたという。立ち話で、しばらくお話させていただいた。グローバルリーダーコースに興味を持っていただいたようで、詳しくお話しした。先日行われたゴールドマンサックス社の研修や、他国とのテレビ討論など、プロジェクトの豊富さをお伝えしながら、そのためのスキルアップを大切にしている本校の学びについて聞いていただいた。さらに詳しく?今月末に保護者対象説明会がありますよ、とコマーシャルも忘れずに。(project)

8月24日(土) 保護者対象説明会 開催

◆ピッチャー●●さんの後輩です 真っ黒に日焼けした顔に白い歯


 「僕、ピッチャーの◯◯さんの後輩です。同じ中学校なんです」とお母さんと一緒にきてくれた、見るからに野球少年が熱い気持ちを伝えてくれた。「野球ばっかりではねぇ」とお母さん。そう、そのとおりです。何かに夢中になっている姿は大切だし、それがなければ、高校生活はつまらない。でも何も持てないものと違って、君は持っている。いいねぇ。その夢中になったものを持つ仲間からの刺激は絶対に息子さんを育てます。それだけの環境が本校にはあります。自信を持って熱く語った。何かに夢中になれなかった者が、社会に出て仕事に夢中になれるはずはない(passion)

◆同僚支援が見事にできる これってすごいことなんですよ

 「うちの子ついていけるのかしら」やはりグローバルリーダーコースに興味を持ってくださった親御さんが心配そうに言う。(娘)「お母さん、大丈夫だよ」(母)「だってあなたは、聞き取りはできても、表現できないじゃない。ただ黙って座っているだけじゃダメなのよ」(娘)「やれると思う」二人のやりとりを面白く聞かせていただきながら、「うちの骨頂、学びの協働」と口を挟んだ。実際わずか4月の間に私はそれを感じている。グループでの協働が多く取り入れられているだけでなく、その中でちょっと距離を置いている、なかなか馴染めない者への同僚支援が見事にできているのである。誰に教わるだけでもなく。互いが支えあっている。これってすごいことだと思います。(娘)「心配しないで」受験してくれるかなぁ?(peers)

 本校の生徒予備軍の中学生とその親御さん 有意義な時間をありがとうございました。私と話した人、「高校校長推薦枠でみんな合格!」と言いたくなるほど、素晴らしい生徒さん達でした。来春、入学式でお会いしましょう。その前に、学校見学会でお会いしましょう。

晴れ 1000名近いお客様で賑わった2日間

8月3日(土) ほぼ毎日・校長 Vol.83 限られた条件の中で、魅力は伝わっただろうか?

 今日も暑い。暑い中、多くの生徒諸君がお手伝いをしてくれている。その姿を見ていて「この子たちが一番の広告塔だな」と思った。何人かの保護者の方々とお話しする機会があった。異口同音に、「いい生徒さんたちですね」「こんなにしっかりするのかしら?」と、手伝いをしてくれている生徒諸君に対するお褒めの言葉をいただいた。やはり一番の自慢は、生徒である。
 その自慢の、手伝いをしてくれている生徒と話をしていた。何を話していたんだろうか、会話の内容は忘れてしまった。確か陸上競技の400mという種目は、難しい。駆け引きもトレーニングも・・・」そんな会話であったように思う。そんな会話の途中で、意図せずテーブルの上に置いたスマホの待ち受け画面の楽しそうなものを見つけた。「おっ、面白い視点」スマホに現れた待ち受け画面に興味を示すと「でしょう。お昼休みの中庭です。文化祭の近い日でした」とその時の楽しさを語ってくれた。許可を得て、パシャリ。ありがとう。この何気ない生徒とのひと時にある幸せ、わかっていただけるだろうか。
 体験にきてくれた中学の生徒さんたちは、思い想いの授業体験、クラブ体験に臨んでいる。ご夫婦とお子様、1組が部屋の前でこちらを見ていた。「どうぞ、どうぞ」とお勧めしたが、やはり距離はまだ遠い。本校の生徒のようには行かない。「お昼時はこの部屋は賑やかなんですよ」と本校生徒とのふれあいを立ち話で紹介した。「楽しそう」とお嬢さんが語ったのが印象的だった。「一生懸命に目標に向かって頑張ろうね」と声をかけておいた。「はい」と笑顔で答えてくれた輝く目が印象的だった。

 その目、市原中央高等学校の生徒の目だよ。縁があったら、よろしくね。

保護者のみなさまへご挨拶(本校紹介)
 この4月に着任した校長は、公立高校を渡り歩いてきた。その多くが「進学校」と呼ばれる高校であった。本校も「進学校」100%の生徒が大学進学。当然、保護者として気になる実績、出口の保証。そのことで、自分では気づかなかったが、古い付き合いになる後輩校長から、「先輩は何か持っていますね」と面白い評価を得た。

  A高校 国公立合格数名→50人後半 東大理Ⅰ、千葉薬学etc
  B高校 国公立合格10数名 → 50名超えの合格 千葉大11人中・サッカー部7人
  C高校 国公立合格60〜70名 → 100名超え 4人に1人が国公立現役合格
  本 校 着任したその年に野球がベスト4(これは進学ではありませんが)

 確かにラッキーボーイなのかもしれない。そういう「何か」があるのかも知れないが、あまりそういう「何か」を私は信じない。共通するものは?考えてみた。もし言えるとするなら、啐啄同時、対象の特性を知った上での「がまん」と「ほめ(伸ばし)」、協働であるような気がする。=学校(進学校)の教員に何が求められているかという問いに対する私なりの回答なのだろう。
 どうあってほしいかを問われる時、私は旭山動物園の例をよくする。自分の子を通わせようとする学校の教員から「勉強をするのは生徒、しないのは本人が悪い」という言葉を聞いたらどうだろう。客が全く来なかった旭山動物園の飼育員たちはそうであったらしい。「動物は動かないもの。動くまで見ない客が悪い」聞いた者は、がっかりする。空を飛ぶように泳ぐペンギン、自分に向かって大ジャンプするシロクマ、にらめっこするアザラシなどなど。動物はすごく、動物は楽しい。その動物の素顔を自然に引き出す人間たちはもっとすごい。「光り輝く生徒づくり、その道のプロであれ!」
 本校のセールスポイント、他校を一歩リードした2020年度大学入試改革への対策が始まっている。充実した英語の4技能対策に加え、「率先垂範」「方向性指示」「同僚支援」など、リーダーに必要な要素を身につけるプロジェクトの展開が注目される。
 ぜひ、授業見学等を通じて、その一端を垣間見てください。

8月24日(土) 保護者対象説明会 開催

花丸 今日から体験入学

8月2日(金) ほぼ毎日・校長 Vol.82 駆け抜けるように3年間を過ごせる学校

校長あいさつ

中学生のみなさん、そして保護者の皆さん、おはようございます。
ようこそ、市原中央高等学校へ 校長の日髙です。
一日の体験入学を通じて、本校の素晴らしさを十分に感じ取ってください。
そのためのポイントを紹介します。
ここ市原中央高等学校は、4つのPが充実した学校です。

1つ目は Passion=情熱と感動
何かに夢中になり、それに情熱を注いでいる生徒や教職員が多い

2つ目は Peers=協働
  みんなで一緒に何かをやる。グループで何かをする機会と取り組みが多い
  そん中で同僚支援の姿をよく目にします。

3つ目は Project=企画、計画
  ただ知識や技能を学び磨くだけでなく、それが活用できるたくさんの企画がある

4つ目(最後)は Play=楽しみ、喜び
  色々な取り組みの中に、楽しさや喜びを感じながら過ごしている生徒が多い

そんな学校です。
1日で全てを見切ることは難しいでしょうが、今の4つの視点のどれか1つでも見つけることができたら、本校の素晴らしさがわかっていただけると思います。

熱く、駆け抜けるように3年間を過ごすことができる学校。他にはないと思います。

有意義な1日を過ごしてください。
今日も暑くなりそうです。こまめに水分を補給して、熱中症には十分気をつけてください。

以上で校長の挨拶を終わります。

お祝い こちらは 全国2位 放送委員会

7月26日(金) ほぼ毎日・校長 Vol.81 NHK杯 全国高校放送コンテスト

参加全国1582校の頂点を極めた

市原中央高等学校放送委員会

第66回NHK高校放送コンテストが7月23日(火)から、国立オリンピック青少年記念総合センターで行われた。予選を勝ち抜いた本校の放送委員会は、本日(25日)行われたNHKホールでの決勝で見事に準優勝(全国2位)の成績に輝いた。おめでとう。

部門 創作テレビドラマ部門

作品 女尊男卑(じょそんだんぴ)

NHKEテレで放送されます

『ティーンズビデオ 2019』創作テレビドラマ部門
  8月 13 日(火) 午前9時 30 分~午前 10 時 15 分 E テレ

晴れ 終わったのではない はじめの一歩を踏み出してくれたのだ

7月25日(木) ほぼ毎日・校長 Vol.80 うなだれるな、上を向け
 ここ市原中央高等学校の幕開け宣言をしてくれたような日だった。
 誇りを持って欲しい。

 この試合の始まりを待つかのように梅雨が明けた。もくもくと湧く雲が、遅い夏の到来を急がせるように沸き立っている。やがて迎えた9回裏、最後のバッターは渾身の力を込めてバットを振り抜いた。観客席の誰もがその一振りに祈りを込めていたであろう。カメラの背後についたモニターの中に、私の後ろにいる生徒たちが、鏡に映るようにいる。両手を組み、胸の前で合わせ祈るように一瞬を見つめる生徒が映っている。まるで神の前で祈りを捧げるように。相手の内野手の投げたボールが、一塁手のミットに収まる。一塁ベースにスライディングした彼は、勢い余って回転して転がった。全てがスローモーションをみているように見えた。一瞬の静寂の後、応援席にいた生徒から拍手が起こった。健闘を讃える拍手である。
 ファインダーの中の彼は、まるで神前で懺悔をする男のように、片膝を立て下を向いている。右手は彼自身の胸にあてがっているようにも見えた。ハイスピードシャッターの数コマの中で、景色は確かに動き、時の流れを示しているのに、彼だけはそのまま止まっている。彼の姿、ファインダーに映った生徒の姿、まさにここは祈りの場であり、祈りの時である。若い情熱が、自然に一つになり大きなこの空間と、この一瞬を「聖なる地、聖なる時」にしている。球児たちだけではなく、それを支えた保護者をはじめ、様々な人々、共鳴した仲間、師、この瞬間(とき)を迎えるために関わった者たちの聖地となっている。
 彼の胸に去来したものは一体何だったのか。友と過ごした野球人生が走馬灯のように、脳裏を掠めたか。心を満たしていたのは哀愁か、充足か、達成か、誰にもわからない。彼本人にもわからなかったに違いない。きっと「空虚」だったろう。空っぽな状態だったのだろう。いま暑く照り輝く夏の太陽の下に、自分がいることの理由すらわからないほどの燃え尽きた心だったのだろうと思う。
 人はこんな心の状態を一生のうち何度も経験できるものではない。そして経験した者にしかわからない。「やりとおしました」「やり抜きました」と胸を張って言える瞬間(とき)の積み重ねを、「信」で繋がった友と一緒に繋いできた者だけに許された空虚だと思う。

     燃えたよ…
     まっ白に…燃えつきた…
     まっ白な灰に…
  「あしたのジョー」ラストシーンから

 この生徒たちと瞬間(とき)を同じくできることが嬉しい
 感動がある学校、市原中央高等学校 素敵です

晴れ ひと夏 燃焼した情熱

7月24日(水) ほぼ毎日校長 Vol.79 どのようにお礼を言えばいいだろう

人を感動させ、動かすのは容易なことではない。今君たちはそれをなした。
その者自身が情熱を燃やし、楽しみ、懸命になっていないと人の心は動かない。感動させることはあっても、共有する動きをさせること、共鳴させることはできない。
 夜の帳(とばり)が下りた校長室にやってきた、いつもの2人は、私の「ありがとう」という一言に、「はい、やりきりました」と答えてくれた。その言葉が言えるほどに燃焼したのだろう。情熱を燃やしたのだろう。それは、一塁側の応援席に集まった600名を越す生徒たちの感動と喜びの共有を生んでいた。
 背番号のないユニホームに身を包んだ者たちの叫ぶような応援。我がことのように歓喜し、感涙に頬を濡らす女子生徒たち。通路の中に出て、率先して体を動かす男子生徒の躍動。あの力は確かなものとしてグラウンドに届いていた。私は身短かに見せてもらった。そして一体化するエネルギーの帯をみた気がした。決して幻ではなかったろう。あの力を見せてくれた生徒たちに、心から感謝したい。
 ありがとう。市原中央高等学校。
 やはり、自慢は生徒たちである。いい学校です。

鉛筆 ゴールドマン・サックスで英語研修

7月22日(月) ほぼ毎日・校長 Vol.78 本校生徒の力を再発見

六本木ヒルズ47階にあるGSのミーティング施設
 この日行われたのは、本校英語コース(来年度からグローバル・リーダーコース)のプロジェクト。ゴールドマン・サックス社の社員ボランティアの支援を受けて、シンガポール・香港・東京をWeb通信(TV会議システム)でつなぎ、それぞれの国の若者が捉えている社会的な課題を解決に導く。その提案を英語でプレゼンするというのだからかなりハイレベルである。ゴールドマン・サックス社が高校生を対象に、今回のようなSBC(ソーシャル・ビジネス・チャレンジ)を行うことは初めて(?)と言っていいほど異例のこと。本校の英語コースがその体験をできることは、本当に幸せなのである。

 他の国々のネイティブな英語は当然のことながら私には聞き取れない。ところが生徒たちは見事に彼らの質問に応じている。中にはコミカルに笑いまでもとっている生徒もいた。「まだ1年生なのに」と甘く見ていた認識をすっかり変えさせられてしまった。
 語学力だけでなく、こうしたプロジェクトによって、思考力、判断力、表現力に磨きをかけるのが本校の英語教育、リーダーシップ養成教育の特色である。それを見事にやってのけた。本校の生徒の力を再発見した。

まるで国連の会議室のような円形のプレゼンルーム。画像はシンガポールの高校生のプレゼンを聞いている本校生徒とGSの社員ボランティアスタッフ

1年生の英語コースの生徒が3グループに別れて発表した
 「若者はなぜ投票に行かないのか」「プラスティックゴミから地球を救えるか」「ネット社会に毒された若者が見出す光明は」3つのグループの選んだテーマはかなり難しいものであった。
 5分間のプレゼンの後、他国のゴールドマン・サックス社の社員から質問が飛ぶ。もちろん英語で。困難の上に困難を重ねた状況の中で、数秒チームで話をした後に、代表が見事に回答する。ご存知のように社会貢献や環境問題に積極的に社で取り組んでいるこの会社の社員たちである。「核心をつく質問もあって、かなり悩みました」と後で教えてくれたが、私にはそうは見えなかった。立派なものであった。合計10名ほどのボランティア社員は、「こうした青年の学びを手伝えるなら」と言って率先して買って出てくださったとのことであった。ほとんど丸一日お付き合いくださった。的確なアドバイス、啐啄同時の支援。さすが超一流企業の社員だと思わせるものばかりであった。感謝したい。
 研修が終わった後で、「校長先生、こんな機会を与えてくださってありがとうございます」と一人の男子生徒がお礼を言ってくれた。「石井先生や木嶋先生なんだよ。ありがたいね」

市原中央高等学校生、結構いい学習環境の提供を受けています。いいね!

お知らせ やり切るだけ 創部初のベスト4   Vs市川高校 0-3

7月22日(月) ほぼ毎日・校長 Vol.77 力が一つになる時

(昨日)試合が終わり、バックヤードで応援団の労をねぎらったり、保護者の方にお礼を行っていると、一人のお母さんが近づいてきて、「気にかけてくださってありがとうございます」と丁寧にお礼の言葉をいただいた。過日このブログに記した「気になる選手」のお母さんである。お世辞でもなんでもなく素直に「いい息子さんです」と心が言葉になった。「一緒に写真撮りましょう」誘われるままに一緒に集合写真「パチリ」スマホに残った写真を見て、心が一つになっているのを感じた。「明日もお見えになりますか?」問われ、申し訳ないと思いながら、球場での応援が無理なことを伝えると、「大丈夫、先生の分私たちが・・・」と応じてくださった。
 スタンドの大きな力は、確かにグラウンドの選手たちの背中を押している。親も兄弟も、OBもOGも、おじいちゃんやおばあちゃんの姿も見える。懸命の白球を追う選手の姿は、それぞれの心の投影なのである。彼らの悔しさは、我が悔しさ。壁を穿つ力を貸そう。一歩を踏み出す勇気を授けよう。友を思う絆を太くしよう。実際に手を貸すことはできないが、この声は、この一喜一憂する心の動きは、大きな「念」となって君たちの「信」を確かなものにしている。
 ここまできたら「やり切るだけ」頑張れ市原中央高等学校野球部!

写真は7月21日に行われたマリンスタジアムのものです

市川高校 000 000 000 
市原中央高校 002 100 00✖️  

 

お知らせ 始まったばかりだ Vs千葉学芸 4−6

7月21日(日) ほぼ毎日校長 Vol.76 マリンスタジアムが一体になった

千葉学芸高校 000 101 020 4
市原中央高校 010 110 30× 

準々決勝 Vs市川高校 ゼットエー12:30