校長室から

お知らせ 感謝の一言です

満員御礼 ありがとうございました

市原中央高等学校芸術コース音楽専攻定期演奏会にお越しいただき、誠にありがとうございます。生徒たちは、今年もこの市原市文化会館でみなさまにお会いできますことを、心より楽しみに練習に励んでまいりました。
 初めての演奏会を開いてから、早いもので三十余年の歳月が流れます。そして残念なことではありますが、今回を持って最後の開催となります。刻まれた歩(あゆみ)は、その時々に悩みや課題はあったと思いますが、優秀な講師陣の生徒一人ひとりに応じたご指導により、生徒たちが熱意を結集して乗り越えた歴史です。これも保護者の皆様の深いご理解とご協力を始め、卒業生や毎年の演奏会を楽しみにしてくださる地域の方々のご支援の賜物と衷心より御礼申し上げます。
 これほど「琴線」というものの存在を感じさせる催し物はないと思っています。今日、この会場で演奏を披露する生徒諸君の音が上質なだけではありません。奏でる音は、毎日の生徒たちの営み、努力、そしてそれを支える周囲の情熱そのものと結びついて心に響くからです。今日この日に、この舞台に立つ生徒たちの「汗と喜びと涙のシンフォニー」なのです。
  生徒の皆さん、今日のこの時間と空間が設けられることに感謝し、聴く者の心を大いに刺激してください。今日は君たちの最後の演奏会のために、たくさんの先輩も駆けつけてくださいました。ご来場の皆様、生徒たちの奏でる音にきっと感動していただけけることでしょう。ぜひ彼らの熱く輝く「瞬間」(とき)の連なりに、喝采をお願いします。

お知らせ 素敵なプレゼントが届いた

市の集まりで偶然知り合った卒業生の茜さんが学校を訪ねてくれた。来月の12日に開かれるFINAL CONCERTのフライヤーを持ってきてくれたのだ。芸術コースが募集停止になって、1987年来続けてきたコンサートも今回が最後になる。「先生、私力一杯応援する」芸術コース(美術)を卒業してデザイナーをしている彼女のエールである。本当に嬉しかった。11月12日は満員御礼間違いなし。皆さんも時間を作って感涙を流しにきませんか?

お知らせ SDGsゲームにチャレンジ

第一学年の生徒の皆さんへ
昨日の総合的な探究の時間で紹介したように、SDGs学習ゲーム『Get The Point」の体験希望者を募ります。わかっているようでわからない「持続可能性」ということが、楽しみながら「自分ごと化」できるゲームです。ぜひ体験してみませんか?
応募 このアンケートに「希望する」と回答してください。
と呼びかけたところ、希望者はなんと「0」。確かに放課後自分の時間を割いて、SDGsについて理解を深めると考えると、希望はないのかもしれない。でも残念だったなぁ。学年でクラスルーム長を中心に再度呼びかけてもらうと、21名が集まった。4人一組のゲームなので、足りないところは、先生方に入ってもらって、市役所の方のファシリテーションで進めてみると、これがなかなか楽しい。
『Get The Point」社会人向けワークショップ参加者の感想
持続可能性に対する深い洞察を得ることができる
持続可能性の大事さが何よりもよくわかる
「持続可能って?」をシンプルに体感できる
教えられている感が全くなく、自然と気づいていく仕組み
(Get The Pointオフィシャルサイトから)
https://www.sdgsgtp.com/
とあるのが体感できた。生徒の感想にも、「協力して資源について考えることでm持続可能性が保てることがよくわかった」とあった。いい瞬間(とき)を過ごしたね。
Get The Point説明動画
https://www.youtube.com/watch?v=uMdJqfmCsd4

重要 総合的な探究の時間

市原市役所総合計画推進課&東洋スチレン(株)から講師を招いて
総合的な探究の時間は後期に入って「探究のための第一歩」を踏み出した。今日はその第一歩のために講師をお招きして、今が旬な市原市と東洋スチレン(株)のSDGsへの挑戦を語っていただいた。15分の講演と15分の講演の間に、Office365のTeamsを用いたチャット機能で生徒から質問を受け付ける仕掛けを作っておいた。正直質問や感想が出ないのではないかと不安だったのだが、出るは出るは、ものすごい数のコメントが寄せられていた。かなりハイレベルなハイスピードな講演であったにもかかわらず、すごい量には驚いた。さすが本校の生徒である。いい瞬間(とき)を過ごした。
講演に先立って紹介したGet The Point(SDGsを理解するためのカードゲーム)、10月14日(金)の放課後に行うので、参加希望の生徒は、この後にとるアンケートで応募してほしい。残念ながらカード数に限りがあるので先着20名となってしまう。結構楽しめるゲームで、行政(市役所)がこれを作ってしまったことに驚きを感じる。

お知らせ 校長講話(夏季休業前)

夏季休業を迎えるにあたって、市原中央高校生の「すごい」を話しておくことにしましょう。
安倍元首相の銃撃事件、ロシアのウクライナ侵攻と全世界規模の危機的食糧難、猛威を震い続ける新型コロナウイルス。今、二重三重に重なる人類の平和を脅かす事件や要因が私たちを取り巻いています。それらを遠い国の話、自分達とは無縁な出来事と感じてしまうことは、この上なく恐ろしいことです。
そうは感じないまでも、「人為」(自然の成行きのままでなく、人手が加わる、人のしわざ)に係る事柄に対する情報の取捨選択と、真偽の見定めは極めて大切になってきます。よく言われる「生きる力」(自ら考え、判断し、行動する力)が今ほど必要とされるときはありません。ある事象に対し流布されている情報は、正しいものなのでしょうか。一面的には正義であっても、他の面ではどう見えるのでしょうか。主張する者、伝達する者の都合によって歪められ、誇張されていることはないでしょうか。鵜呑みにすることは恐ろしいことです。立ち止まって、冷静に見つめてみることは大切なことです。
その意味で、本校生徒の素晴らしい一面を、7月になって3回も経験しました。いずれも男子生徒たちなのですが、校長室を訪れて「時間をとってほしい」と相談に来てくれたのです。もちろん具体的な内容に触れることは控えますが、彼らの相談内容は、「自分達にはこう知らされているが、学校としてはどういう方向性を見ているのか」といったことや、「如何ともし難いことだが自分達の思いを聞いてほしい」「企画を進めるにあたって、ある情報があったがそれについて意見を求めたい」といった内容であった。
いずれも先に述べた「生きる力」との関連で言えば、単一の情報に翻弄(ほんろう)されず、自らの判断のための情報収集をさらに進め、行動しようとする姿勢です。本校生徒が、こうした姿勢をしっかり持ってくれていることは、心から喜ぶべきことだと思っています。やはりすごいよ、市原中央高校生。
最後に、体調に気をつけて、いい夏を過ごしてください。これで校長講話を終えます。