鉛筆 ゴールドマン・サックスで英語研修

7月22日(月) ほぼ毎日・校長 Vol.78 本校生徒の力を再発見

六本木ヒルズ47階にあるGSのミーティング施設
 この日行われたのは、本校英語コース(来年度からグローバル・リーダーコース)のプロジェクト。ゴールドマン・サックス社の社員ボランティアの支援を受けて、シンガポール・香港・東京をWeb通信(TV会議システム)でつなぎ、それぞれの国の若者が捉えている社会的な課題を解決に導く。その提案を英語でプレゼンするというのだからかなりハイレベルである。ゴールドマン・サックス社が高校生を対象に、今回のようなSBC(ソーシャル・ビジネス・チャレンジ)を行うことは初めて(?)と言っていいほど異例のこと。本校の英語コースがその体験をできることは、本当に幸せなのである。

 他の国々のネイティブな英語は当然のことながら私には聞き取れない。ところが生徒たちは見事に彼らの質問に応じている。中にはコミカルに笑いまでもとっている生徒もいた。「まだ1年生なのに」と甘く見ていた認識をすっかり変えさせられてしまった。
 語学力だけでなく、こうしたプロジェクトによって、思考力、判断力、表現力に磨きをかけるのが本校の英語教育、リーダーシップ養成教育の特色である。それを見事にやってのけた。本校の生徒の力を再発見した。

まるで国連の会議室のような円形のプレゼンルーム。画像はシンガポールの高校生のプレゼンを聞いている本校生徒とGSの社員ボランティアスタッフ

1年生の英語コースの生徒が3グループに別れて発表した
 「若者はなぜ投票に行かないのか」「プラスティックゴミから地球を救えるか」「ネット社会に毒された若者が見出す光明は」3つのグループの選んだテーマはかなり難しいものであった。
 5分間のプレゼンの後、他国のゴールドマン・サックス社の社員から質問が飛ぶ。もちろん英語で。困難の上に困難を重ねた状況の中で、数秒チームで話をした後に、代表が見事に回答する。ご存知のように社会貢献や環境問題に積極的に社で取り組んでいるこの会社の社員たちである。「核心をつく質問もあって、かなり悩みました」と後で教えてくれたが、私にはそうは見えなかった。立派なものであった。合計10名ほどのボランティア社員は、「こうした青年の学びを手伝えるなら」と言って率先して買って出てくださったとのことであった。ほとんど丸一日お付き合いくださった。的確なアドバイス、啐啄同時の支援。さすが超一流企業の社員だと思わせるものばかりであった。感謝したい。
 研修が終わった後で、「校長先生、こんな機会を与えてくださってありがとうございます」と一人の男子生徒がお礼を言ってくれた。「石井先生や木嶋先生なんだよ。ありがたいね」

市原中央高等学校生、結構いい学習環境の提供を受けています。いいね!

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