まる 笑顔の明るい二人が訪ねてくれた

8月24日(土) ほぼ毎日・校長 Vol.94 毎日来ているんですよ

 「へぇ、広いんだね」という会話と共に、野球応援で活躍してくれていた二人の女子が部屋を訪ねてくれた。(実はこの時まで名前を知らなかった。ごめんなさい)「久しぶりだね」と語りかけると、「私たち、毎日学校に来ているのです」「ねぇ、緊張が途切れるといけないから」自宅ではついつい自分に甘くなってしまうので、学校で受験勉強に励んでいるのだと言う。「これまでの教師経験から・・・」と前置きして、秋風が吹き始めるこれからが勝負になる。どこまで歯をくいしばれるか。ゴールまで一気に駆け抜ける加速をつけられるか。本当に忍耐の時が待っている。学年主任をしたその昔、「この学年からは、おいそれと『推薦』は出しません。なぜなら、ここの生徒はその大学に一般入試(実力)で入ることができるから。本人も、親も、教師も歯を食いしばりましょう」と語り、例年1桁しか合格の出ない国公立に50数人を合格させたことがある。市原中央高等学校のみんなもそうなんだ。ちょうどそんな力を持っているんだ。そんな話をしていた。その中で、母親と言うのは一番辛かったかもしれないね。特に息子を持った母は。と何気なく話すと、「先生わかります。うちの母、兄の時を見ていると・・・」と一人の生徒が語った。

 もうすっかり大人の会話ができている。いいなぁ、うちの生徒。

 その話から、彼女のプライベートな話になっていった。もちろんここでご披露するわけにはいかないのだが、当時持っていた人からは羨まれるような環境(名声?)に背を向けて、彼女がなぜ本校へ来たのかそのルーツを語ってくれた。実にポジティブな思考なのである。そして入学の時点で、そのポジティブな思考に導かれた結論を持ち、それを今貫いている。もう一人の生徒が語った。「ねっ、●●ちゃんは無理でしょ(私の指導めいた話が通用しないでしょと言うほどの意)。でも私には響いてます」(ちゃんとフォローしてくれている)彼女の本校へ来た思いと、貫いている姿勢を聞いて、心から「すごいな」と思った。頑張れ!

 いいでしょう、うちの生徒。自慢、自慢。

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