校長室から

晴れのち曇り 修学旅行 第一日目 その3

ほぼ毎日・校長 Vol.181 令和2年11月22日(日)


一足先に宿に帰って待っていると、日程を終えた生徒たちが続々と帰ってきた。まだ初日、元気いっぱいである。ロビーに置いてある荷物をそれぞれが部屋に持ち込み、着替えを済ませると待ちに待った夕飯。ディスタンスをしっかりとって、同じ方向を向いてみんなで食事。豪勢な御膳に舌鼓を打っていた。「静かに騒がず食事ね」という注意をしていたが、食べている間は無用であったようだ。美味しさは人を黙らせる。男子のある部屋から坊主頭がのぞいている。「どうした?」「あのぉ、おかわり」食べ盛りである。何杯も何杯もおかわりをしている。係の人が持ってきてくださった、結構大きな炊飯器が、あっという間に空になった。
 体調不良の者もなく、スムーズに1日が終わろうとしている。これを書いている最中も、廊下で大きなはしゃぎ声が聞こえる。寝不足にならないでよ。お願いだから。

晴れのち曇り 修学旅行 第一日目・その2

ほぼ毎日・校長 Vol.180 令和2年11月22日(日)


昼食の後、大原コース、伏見稲荷コース、嵐山散策コースの3つに別れて、晩秋の京都を散策した。3連休の中日で、Gotoキャンペーンの最中とあって、人の出も多かった。(添乗してくださっている担当の方の話だと、これでも例年の半分以下とのこと)渡月橋の上は、人の列である。天候にも恵まれ、紅葉の盛り、生徒は最高の京都を満喫したようである。

晴れのち曇り 修学旅行・第一日目

ほぼ毎日・校長 Vol.179  令和2年11月22日(日)


 本日から令和2年度の修学旅行が始まりました。朝8時30分の東京駅集合。しかも混雑と密を避けるため、新幹線のホームに直接集合という前例のない集合形態が採られました。『大丈夫かなぁ』という不安は正直あったものの、生徒たちはちゃんと期待に応えてくれました。9時に無事出発し、京都に。昼食も3つのグループに別れて密を避けました。同行したのは、知恩院前の平野屋本家「芋ぼう」さんで昼食を摂るグループ。棒鱈と海老芋の煮物に舌鼓を打ちました。ある男子生徒が、「先生、お椀の内側や座布団、箸置きがここはみんな瓢箪。何故ですか」と質問してきた。『そういえば、すごいところに気づいたなぁ』「瓢箪はね、縁起物で、きっとこのお店でも商標のようなものとして使っているのかもしれないね。3つ揃うと3拍子揃う、6つなら無病(む・六、びょう・瓢)息災・・・」それらしいことを語って、店を出る時、おかみさんらしき方に生徒のエピソードを語ると、「いやぁ、嬉しい。お食事だけやのうて、お店の気遣いに気づいてくれはるなんて」と言いながら生徒のことを褒めてくれた。やはり「無病息災」だそうである。店を出て、知恩院の方に向かうと、瓢箪を6つだけ描いた看板があった。
 修学旅行の素敵なスタートのエピソードである。
 早朝から見送りに来てくれた上市教頭先生ありがとうございました。

お知らせ 彼女の授業は楽しい歓声でいっぱい

10月27日(火) ほぼ毎日・校長 Vol.176 passionとplayに満ちている

 「あ、またやっているなぁ」理科の授業である。遠くから廊下の空間を通して、歓声が聞こえてくる。以前に拝見したときは、百均で買ってきた粘土で細胞の模型を作っていた。それぞれの班が作った細胞の模型を、大型のプロジェクターで投影して、説明を加える。カラフルな細胞の出来上がりである。「うまい」みんな本当にうまく作っている。「でも・・・」一人の女の子が遠慮がちに言った。「うまいんだけど・・・色が違う。」「そうだ!違う」「本当だ!」と引かれるように声が出る。待っていたように「よく気づいたね。どこが違うんだろう」「◯◯を意味したこの形は、緑色」などと声が出ている。印象に残るだろうなぁ。夢中になって取り組んだこと、忘れないだろうなぁ。授業で笑顔を作ったこと、記憶の片隅の大切な思い出。
 『今日はなんだろう?』「腎臓の働きを模型で確認したんです」いがくり頭の男子生徒が、壊しかけた模型を再度組み立てて実演している。「この段階で、たんぱくと◯◯は残ります。・・・そして排出されたのが、これが、尿」すかさず彼女(先生)が褒める。「わかっているじゃない。いいね」面白い授業作りができている。

お知らせ 定期演奏会があるよ〜

10月1日(木) ほぼ毎日・校長 Vol.175  楽しみにしていた

姉妹ではありません、師弟です。音楽コースの3年生の女子生徒が先生と一緒にきてくれた。「先生、定期演奏会があるんです」新しくできたプログラムを手に、ニコニコ笑っている。校長室は初めてらしく、「へぇー、へぇー」と言いながら見渡していた。「ドレスは?何色?」「赤です」嬉しそうな満面の笑顔。あれからもう1年が経つんだ。当時の3年生が、最後の演奏会はドレスで臨みたい。何度か話し合って、いくつかの約束をして、もう1年かぁ。早いなぁ。楽しみにしていた演奏会。皆さんもお出かけになりませんか?豊かな時を過ごせますよ。お待ちしています。