お知らせ 彼女の授業は楽しい歓声でいっぱい

10月27日(火) ほぼ毎日・校長 Vol.176 passionとplayに満ちている

 「あ、またやっているなぁ」理科の授業である。遠くから廊下の空間を通して、歓声が聞こえてくる。以前に拝見したときは、百均で買ってきた粘土で細胞の模型を作っていた。それぞれの班が作った細胞の模型を、大型のプロジェクターで投影して、説明を加える。カラフルな細胞の出来上がりである。「うまい」みんな本当にうまく作っている。「でも・・・」一人の女の子が遠慮がちに言った。「うまいんだけど・・・色が違う。」「そうだ!違う」「本当だ!」と引かれるように声が出る。待っていたように「よく気づいたね。どこが違うんだろう」「◯◯を意味したこの形は、緑色」などと声が出ている。印象に残るだろうなぁ。夢中になって取り組んだこと、忘れないだろうなぁ。授業で笑顔を作ったこと、記憶の片隅の大切な思い出。
 『今日はなんだろう?』「腎臓の働きを模型で確認したんです」いがくり頭の男子生徒が、壊しかけた模型を再度組み立てて実演している。「この段階で、たんぱくと◯◯は残ります。・・・そして排出されたのが、これが、尿」すかさず彼女(先生)が褒める。「わかっているじゃない。いいね」面白い授業作りができている。