2019年9月の記事一覧

体育・スポーツ 惜敗から学んだものは何だったんだろう

9月7日(土) ほぼ毎日・校長 Vol.100 期待できるチームづくり

成田北高校  000 100 0   1

市原中央高校 210 024 ×   7回コールド

 いいメンバーがいることがいいチームではない。「夏の決勝戦経験メンバーが多く残っているので今年は強いでしょう」野球のことがよくわからない私の評論家のような言葉に「いやぁ、そういう時ほどチームづくりは難しいです」かつて身をおいたことがある学校の監督が語ってくれた。よく分からなかった。時が経ち、10数年学校経営に携わって「歯車の噛み合わせ」のようなものを「チーム(学校)」に考えるようになってきたいま、何となくあの監督の言ったことが理解できてくるようになったと思い始めている。「軸」なのではないかと考え始めた。
 袖ヶ浦球場で行われた敗者復活戦の初戦。成田北高等学校との戦いをみてもそう思った。結果は1−9の7回コールド勝ちなのだが、プレーもいい、勢いもいい、気合いも入っている。でもどこかこのチームの100%を見ているような気がしなかった。別の言い方をすると「もっと強いチームであっていいはずなのに・・・」なのである。今回はバックネット裏でベンチの様子も拝見しながらの応援にした。カジュアルな私服でサングラスを掛けて、自分では十分な変装をしているつもりが、見つかった。「やはり気になって」と駆けつけてくださっていた3年の保護者の方に見つかった。立ち話で私の素人談義に付き合ってくださったお父さんに同じような思いを話すと「そうなのかもしれません。プレーや素材は、県ベスト4のチームに比べてもずっといいのです」と語ってくださった。
 いくら歯車が良くて、原動力もパワーアップしても、噛み合うためには歯車を回す軸がしっかりしていないとダメなのだろう。君たちならそれができるはずである。前回の試合に比べたら、徐々にではあるができ始めているように見えた。楽しみである。

 校長が生徒の活動や成長を楽しみに思える市原中央高校。いいでしょ!

?! ゾクゾクとやってきた 楽しみだ

9月6日(金) ほぼ毎日・校長 Vol.99 SLPメンバー増殖中です

 遅い時間に生徒が訪ねてきた。男子5人、女子1人。一昨日校外学習で一緒した1年生のグループである。とあることで悩んでいるという。「なぜですか?校長先生」と質問があった。「その答え、私が答えていいのだろうか?」ただ○か×かと答えを求めるだけでいいのだろうか?自分なりに答えを追求することは必要ないか?」と投げかけてみた。ジェネレーションリングの話をし、交わりの部分では常に摩擦や衝突がある。混ざり合った文化の中で新たなものが誕生してくる。それが文化の継承と創造の普通の姿なのである。真っ赤な文化の元で育った真っ白な文化は、摩擦や衝突、混ぜ合わせの中から鮮やかなピンクの文化担っっていく。「やってごらんよ、摩擦と衝突。満足するまで。」「ただし、大切なのは、相手をリスペクトすること」と付け加えておいた。答えのない問いかけ。単にわがままや自己中心的な考え方で思いついていることではない。そこが本校生徒のすごいところだ。「なぜ、君たちの先の世代は、君たちに押し付け、強制、束縛をするのだろうか?言ってごらん」。ちゃんと説明できている。高校1年生でここまでできているのはすごいと思う。下手な大学生よりずっといいものを持っている。高校時代にこうした問いかけや変容を多く経験していると、自分の道を見つけ始めた時のいいエネルギーになる。論理に長けたMonsterの誕生である。

答えのない問いかけ、世の中そんなものばかりだ。よかったら「哲学対話」しませんか?何も結論は出ません。校長室を出る時、余計に複雑になった、わからなくなった状態でドアを出ます。どうですか?

「きます、きます」「します、します」「おれ。今日の話の中で『ピンク』しか残っていない」

SLPメンバー6名さま、ご案内。いいね! 

 

花丸 始動!哲学対話(市原中央SLP)

8月5日(金) Vol.98 男子生徒からの申し出が嬉しかった

 書類の整理と訪問者対応に追われた1日だった。秋の陽はつるべ落とし。もう暗くなった廊下に男子生徒が2人立っている。ソファで語っていた教員に無礼を詫びて部屋の入り口まで出て行った。一人は、先日進路の関係で面談した男子であることがすぐわかった。海洋関係の学びに興味があって、某大学を受験しようと考えている。
 その時、南の島で出会った学生の話をした記憶がある。人類が近い将来迎えるであろう食糧難のために海藻を研究しているグループの話。インド洋で出会った若者と同じ志を持った若者に西表島で、伊豆半島で出会った。一夏に偶然3人と出会った。不思議な出会い。みんな熱く同じ話をする。西表で出会った若者にインド洋の彼の話をすると、「あぁ、誰々さんです。同じ大学同じ学部の○○ゼミの・・・」と話してくれた。同じ興味、同じ志の者たちが、世界中の海で異なる環境で調査研究をしている。そんな出会いの話をした。
 話を聞いていた彼(本校生徒)は、目を輝かせ「そんな世界に身を置きたいんです」と語っていた。あれから数ヶ月。ますますその思いを強くしているらしい。面談の中で語った「哲学対話」が魅力的で、夏を過ぎたこの時期からやってみようかと思ったという。

 少人数でよければやろうよ。面白くなりそうだ。

来週月曜日(9月9日)16:10開始

校長室 冷やかし、見学、無言の参加 OK

興味があったら、君ものぞいてみないか?

テーマは当日でないとわからない

お知らせ 学ぶことは見つけること

 9月4日 ほぼ毎日・校長 Vol.97 1類の校外学習に同行してきました

 「好きなことを見つけよう」これほど難しい質問はなかった。小学生の頃だったか、もう中学生になっていたのか、記憶が定かでない。学校の先生に言われて、「僕は何が好きなのだろう?」と考え込んでしまった。あれはよく覚えている。友人からも一目置かれる優秀な奴が「獣医。僕は獣医になる」と何かのきっかけに語った。「動物が好きだから」=なりたいもの。『こいつ、やはりすごいなぁ』と心から思った。何も持てていない自分が小さく思えた。
 進路指導の一環として行なっている校外学習。午前中は証券取引場、午後は最先端技術館。さすがうちの生徒たちである。何に触れても興味関心が強い。発展的に色々な世界を広げていく。彼ら彼女たちに教わることはとにかく多い。半年ほど前に彼らと一緒したことがあったが、比べ物にならないほど成長している。一緒しながら、「将来のこと」を考える機会を与えている指導の立場として問いかけた。実際は言葉に出すことはなかったが、この機会を与えることは、問いかけること。

 何か(好きなこと、興味あるもの)見つけたかい?

 自分が何が好きなのかに注目すると、意外と見えないことがある。そんな時は、「ここにいるの退屈」を探してみるのも面白い。これには自分は全く興味を示さないんだという自分発見。それも「学び」の大切な要素だと思うのだが・・・。あまり説得力ないかしら?

 1年生、1類の諸君。校長先生は君たちと1日を過ごせてとても楽しかったんだ。

 生徒とわいわい。生徒とガヤガヤ。やはり根っからの教員のようである。
 こんな喜びを感じさせてくれる市原中央高校生、いいね!