体育・スポーツ 惜敗から学んだものは何だったんだろう

9月7日(土) ほぼ毎日・校長 Vol.100 期待できるチームづくり

成田北高校  000 100 0   1

市原中央高校 210 024 ×   7回コールド

 いいメンバーがいることがいいチームではない。「夏の決勝戦経験メンバーが多く残っているので今年は強いでしょう」野球のことがよくわからない私の評論家のような言葉に「いやぁ、そういう時ほどチームづくりは難しいです」かつて身をおいたことがある学校の監督が語ってくれた。よく分からなかった。時が経ち、10数年学校経営に携わって「歯車の噛み合わせ」のようなものを「チーム(学校)」に考えるようになってきたいま、何となくあの監督の言ったことが理解できてくるようになったと思い始めている。「軸」なのではないかと考え始めた。
 袖ヶ浦球場で行われた敗者復活戦の初戦。成田北高等学校との戦いをみてもそう思った。結果は1−9の7回コールド勝ちなのだが、プレーもいい、勢いもいい、気合いも入っている。でもどこかこのチームの100%を見ているような気がしなかった。別の言い方をすると「もっと強いチームであっていいはずなのに・・・」なのである。今回はバックネット裏でベンチの様子も拝見しながらの応援にした。カジュアルな私服でサングラスを掛けて、自分では十分な変装をしているつもりが、見つかった。「やはり気になって」と駆けつけてくださっていた3年の保護者の方に見つかった。立ち話で私の素人談義に付き合ってくださったお父さんに同じような思いを話すと「そうなのかもしれません。プレーや素材は、県ベスト4のチームに比べてもずっといいのです」と語ってくださった。
 いくら歯車が良くて、原動力もパワーアップしても、噛み合うためには歯車を回す軸がしっかりしていないとダメなのだろう。君たちならそれができるはずである。前回の試合に比べたら、徐々にではあるができ始めているように見えた。楽しみである。

 校長が生徒の活動や成長を楽しみに思える市原中央高校。いいでしょ!

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