2019年7月の記事一覧

? 心が風邪を引くことってある

7月5日(金) ほぼ毎日校長 Vol.61 特効薬はないのだけれど・・・

 午後の時間帯に出かけることが多くなった。生徒と触れ合う時間が少ない。「ほぼ毎日」の執筆?が滞るのは、原因はこれしかない。何もないはずはないと思いながらキーボードに向かっても、思い浮かばない。一つのストーリー性を持って内容が泉のように湧いてくることもある。決まって生徒との会話や共に笑った「時」の共有がある時はそうである。文章を書くのは得意ではないが、嫌いでない。筆が進まない状態、原因はわかっているのに解決できないのである。部屋を訪ねてくれた先生とそんな話をすると、「心が風邪を引いているんですよ」と話してくれた。なるほど、上手く言ったものである。風邪の菌(原因)は・・・。思い当たる節がある。じっとしていても(生徒から近づいてくるのを待っていても)仕方がないと思って昼休みに中庭に出てみた。ガラスで囲まれたテラスのテーブルにお弁当を広げて、歓談しながら昼食タイムの女子生徒たち。スマホを見ながら何かに興じている男子生徒たち。生徒たちは楽しそうに「お昼」を楽しんでいた。風邪引きの心を持った校長の会話はどうやら、たどたどしいようで、いつものように弾まない。中庭に面したガラスを一匹のアマガエルが、私に気づかれないように少しずつ歩を進めている。抜き足差し足、ゆっくりゆっくり。写真を撮影すると一瞬戸惑ったように静止したが、またゆっくり動き始めた。触りたい衝動にかられた時、志賀直哉の「城の崎にて」をふと思い出した。いかんいかん、こんな風邪引き心の状態で触れると、我にもあらず彼の身の上に不幸を招いてしまうかもしれない。こんな時は、あったかいお風呂に入って、何か美味いものでも食べるに限る。

キラキラ 先輩発見!いい目をしていました

7月3日(水) ほぼ毎日校長 Vol.60 ブログの日髙先生ですか?

学習塾の先生方を対象にお話をする機会があった。時間も限られていたので、本当にポイントだけをご説明申し上げたのだが、好評だった。市原中央の強み=「各コース共通の取り組み」+「スキル(学力)Upとプロジェクトの両輪がうまく動き、学びのスパイラルを作っている」ところ。本当にポイントだけの説明なのだが、生徒諸君の日頃の頑張りと、それを支える教員の努力が説明できたと思っている。一人でも多くの中学生に伝わって欲しいと思った。帰り際にご挨拶していると、「あのー、ブログの日髙先生ですか?」と声をかけてくださった方がいた。数年前に本校と同じように「ほぼ毎日」書いていたブログをご存知で、読んでいてくださったのだという。ある塾を取り上げた記事をご覧になっていて、一度お会いしたいとまで思っていてくださったとの話を聞かせていただいた。光栄なのである。きっとこのブログも読んでくださっているだろう。やりがいがある。親しくお話しして、「今後とも・・・」挨拶が終わると、若い女性が近づいてきて「卒業生です。」と笑顔で話しかけてくれた。君たちと同じように瞳のキラキラした素敵な先輩でした。

部屋を一人の先生が訪ねてくれた。手に封筒がある。本当に嬉しそうに「校長先生、こんなお手紙をいただきました」と紹介してくれる。声の抑揚も、喜びが感じられる。手紙には「息子が在学中大変お世話になった。この出会いに感謝する。先生のおかげで、息子はこんなに人生を楽しめる人間に育った。本当に嬉しい。今、大学でツキノワグマ研究会に・・・」研究調査の際に出会ったツキノワグマの写真と、大学の門の前で緊張顔に立っている息子さん(教え子)の写真が添えられていた。写真の中の彼の目もキラキラ輝いていた。「すごいでしょう、いいでしょう」と持参した先生が嬉しそうに語る。「先生、すぐにお返事差し上げてください。教員冥利に尽きます。こちらこそ感謝ですと」。「ええ、すぐに書きます。今すぐに」部屋を出て行く背中までが喜びに満ちているように見えた。

教員やっててよかったなぁと思える瞬間(とき)、共有させていただきました。いい学校です、市原中央。

 

! 次回はご遠慮なくお訪ねください

7月2日(火) ほぼ毎日校長 Vol.59 幸せな気分です

見事なものである。あれだけの装飾、あれだけの準備をしながら、盛り上がりを見せた「祭り」のあとは、ものの見事に片付けられていた。本日から平常授業。祭りのあとの寂しさが心にへばりついているのかと思っていたが、表に出すことなく「平常」が営まれている。本校の生徒はやはりすごい。

 土曜日の午後、文化祭も終わりに差し掛かったころ、部屋に帰ると一冊の書籍に手紙が添えられて届けられた。持ってきてくれた事務の職員に「寄っていただければいいのに、もうお帰りになった?」と問いかけると、そのようにお声がけしたのですが、「お渡しいただければそれでいい」とおっしゃってすぐに帰られたとのことであった。書籍はご自身が取り組んでおられる活動に係るもの。早速添えられた手紙の封を切ってお手紙を拝見した。書籍に手紙でなく、お手紙に書籍が正しい表現のようであることがすぐにわかった。かつて担任だった先生に「日髙くん、手紙というのはな、封の切り方で期待度が分かるんだよ」と教えていただいたことを妙に納得したことをふと思い出した。中には便箋3枚に渡り、お子様を本学に通わせた(通わせる)思いが丁寧な字で綴られていた。不安を抱いての入学と、保護者会や入学式で挨拶をかわしてくれる生徒や教員の姿にその思いが払拭され「いい学校に・・・」という安心に変わりつつある。安心感が増してきた。と書いてくださっていた。なんとも幸せな気分なのです。ありがとうございます。今度は遠慮なくお立ち寄りください。

お手紙の中に、この「ほぼ毎日」のことが記されていた。楽しみに読んでくださっているとのこと、これも嬉しい。展示や発表を見て歩く途中でも、「こんにちは、読んでますよ、ほぼ毎日」と声をかけてくださる保護者の方も多くいらっしゃった。日頃伝わりづらい学校生活のこと、少しでも知っていただくことができれば幸いです。