タグ:部活

体育・スポーツ 深紅の優勝旗が校長室に来た?

5月27日(月) ほぼ毎日校長 Vol.37 応援に行けなかった

  長い電話の対応をしていると、ドアをノックして野球部のいつもの2人が入ってきた。もちろん内側からの「どうぞ」に応えての入室であるが、まだ左手に受話器のある私の姿を見て、「失礼しました」と出て行こうとする。急ぎ受話器をおいて、入ることを促した。手には「優勝旗」が持たれている。「報告がてらきました。東海大望洋に勝ち、優勝しました。ここに置かせていただいていいですか」その報告を聴きながら、副キャプテンの右手に、私の視線は注がれていた。薬指に包帯が巻かれている。「どうした?」という問いに、試合中に打球が当たって骨折したと説明しながら、うつむいている。「夏の大会前に、最後の大山場の前に・・・」その言葉に、大きな大きな体が、小さくなったように見えた。言ってはならない言葉だったかもしれない。自責を受け入れるように「他のことではなく、野球でなら納得もある」とわけの分からぬ繕いをした。うつむいていた顔をあげて、「その時までに治します」と、笑顔ではっきりと応えてくれた。君が一番気にしていたであろうことを言ってしまってごめんなさい。空気を読むようにキャプテンが「先生、逆転なんです。接戦を制しました」と昨日の試合の報告に話題を転じてくれた。痛々しいほどの気遣いである。嬉しいね。聴くと下のような結果である。こうした接戦を制することができるのは、この夏に向けていい力をつけてきている証拠だと思う。

頑張れ!市原中央球児たち。

市原中央 210 040 100 

東海望洋 240 001 000 7

先日の吹奏楽部定期演奏会、大勢で駆けつけてくれたこと、感謝します。ありがとう。

音楽 魂のシェア・外伝

5月20日(月) Vol.32 まだ冷めやらぬ余韻

疲れているのに眠れない。興奮が目を冴えさせている。そんな夜を過ごした経験は誰にでもあるだろう。しばらくの間忘れかけていた、若い血潮の躍動。一つ事に夢中になっている者のもつ尊厳。よかった、素晴らしいステージだった。「本当にすごかったですね」見知る人が語りかけてくれる。見送りの列を作った吹奏楽部員の背中が、またひとつ大人になったようにも見えた。顧問の先生が、さぞ疲れているだろうのに、わざわざ歩み寄って来て、慇懃にお礼を述べてくださった。お疲れ様、そしてありがとう。心からそう述べたい。

   「魂のシェア」という言葉は、一人のアメリカ大陸の先住民の血を引く若者が教えてくれた。シルクドソレイユの「トーテム」に出演している。中休憩の混雑する待合室のモニターに彼が映し出される。「血を引く」が直ちに感じられる浅黒い、私たち日本人に似た顔つき。モニターの中の彼は語る。私が祖先の人々がそうしたように、神々との交流の所作を舞台で演ずる時、それは見世物として(ショー)として演じているのではない、我が民族の「魂のシェアである」と語る。この言葉を語らせる背景には、筆舌に尽くせぬ苦悩に満ちた日々があったに違いない。踊りながら「我が魂の尊厳何処に・・・」と考えたかもしれない。時にはあらぬ言葉に傷ついたかもしれない。自分に言い聞かせるように語った言葉かもしれない。しかし私には説得力があった。生徒の奏でる音に涙するのは、熱く駆け抜ける青春の魂の躍動がシェアされているからだ。この日お越し下さった皆さんもきっと琴線を慄わす「何か」をお感じになったことであろうと思う。

市原中央高等学校の生徒たちに、喝采。

音楽 顧問の先生と仲良くしてる?

4月23日(火)Vol.18 多彩な訪問者達

打ち合わせが長くなり、昼休みの時間まで食い込んでしまった。30分を過ぎる話し合いは、大抵の場合何も生まれない。『もうそろそろ終わりにするか』と思っていたら、開けていたドアのところに人影がある。見えるのは私だけ。「おーい、どうした?」と声をかけると、「いえ、あらためます」といって立ち去ろうとする。良い機会にして、打ち合わせを終わりにした。

入ってきたのは、テニス部の男子2人組。男子がくるのは珍しい。色々と話をしているうちに、一人が「国枝選手とプレイしたことがあるんです」と言い始めた。私の知る限りでは、テニス・・・国枝といえば、車椅子のパラ・テニス、シングルスグランドスラム◯◯回達成したあの人である。彼の話では、到底勝てなかった。パラのツーバウンドルールでなくても、まず無理だったとのことであった。貴重な経験しているなぁ。ところで君は、何者なんだ?

次の訪問者も男子だった。新聞委員会の二人が原稿依頼にしてくれた。部ではなくて、委員会。クラスの中で選出された役割分担での訪問である。しっかりと務めを果たしている。集団の中の一人として、自分が担うべきものをしっかりと受け止め、責任を持って遂行する姿に、安心を感じた。この自覚は、現役で社会を担っている大人だって、なかなか難しい。この学校の日常で育みたいと思っているものが、ちゃんと身に付き始めているようで嬉しかった。

最後はとても明るい女の子2人、吹奏楽部の女の子だ。一人はフルート、一人はクラリネットをやっているという。お願いがあってきたのだという。「そうそう、一度彼女に会いに行きたかったんだ。毎朝練習している・・・」二人が怪訝そうに顔を見合わせている。「ブログ(Vol11)に書いた・・・、あっ読んでないか?」と語りかけると、「いいえ、わかります。でも・・・彼、◯◯君です」と名前を教えて、クスクス笑い出した。私の中で、勝手に「彼女」に仕上がっていたのである。しかも可憐な乙女が、うまく弾けない曲を・・・と説明し、みんなで大笑いした。「で、お願いってなに?」吹奏楽部の定期演奏会のパンフの原稿依頼だった。「うーん、顧問の先生と仲良くしている?」とひやかすと、「とーっても仲良いです」「大好きです」と即答があった。「どうしてですか?」もうすでに顧問の先生にお渡ししてある原稿を読んで聞かせた。自分たちが率先垂範して、定期演奏会の準備をしようという責任感と、顧問の「この部員のために・・・」という思いが交錯したエアポケットのような瞬間(とき)だったのだろう。なんだかいい雰囲気だね。素敵な午後が過ごせました。感謝。

驚く・ビックリ サッカー部の試合前の調整練習に伺った

4月22日(月) Vol.18 いい環境に感謝の気持ちを

先週の金曜日、本校の強化部活動であるサッカー部の試合前の調整練習を見に行ってきた。「行ってきた」でお分かりのように、学校から少し離れたところに練習場がある。ゴルフ場が、地域スポーツ振興への貢献にと整備して、一般に貸し出している施設である。生徒たちは日課が終了すると、直ちに更衣を済ませスクールバスに乗ってやってくる。短い限られた時間に効果的な練習をするために、一人ひとりの自覚が大切になってくる。もう少し早く伺うつもりであったが、午後5時30分を過ぎてからの訪問になった。防球ネットを潜るようにして中に入ると、ドリブルやパス練習をしていた生徒が、大きな声で挨拶をしてくれた。「いいところですね。こんな環境をいただけるなんて幸せですね」と語りかけると、声を揃えるようにして「はい、感謝してます」と応じてくれる。『これはいい、この挨拶とこの会話ができるなら大したものだ』と思いながら練習を見ていると、今まで見てきた高校生サッカーと一味もふた味も違うスピーディな動きが感じられた。声出しもできている。『2部リーグってやはりステージが違うな。いいなぁ』と思いながらしばらくいた。いつの間に駆けつけたのだろう、校務を終えてやってきた顧問の先生が「ありがとうございます」と慇懃に挨拶をしてくださった。率直な感想を述べると「まだまだこれからです。10年はかかると思っています」と語った。週末の試合、ぜひ頑張ってほしい。熱く駆け抜けている部員たちの声を聞きながら、会場を後にした。

興奮・ヤッター! 逃してしまった!

4月16日(火) Vol.12 新入生歓迎中庭コンサート

お願いです。もう一回開催してください。来年まで1年間待たなければならないのでしょうか?朝の打ち合わせで、昼休みに新入生歓迎コンサートがあると聞いて、それは楽しみにしていたのですが、来客があり逃してしまった。「一日だけではなく二日、三日やっっているでしょう」という話もある。ぜひそうであってほしいと願っているのです。清掃当番が交代で、来てくれた女子の一人が吹奏楽部だというので願うような気持ちで訪ねてみた。・・・残念。

下の写真は、昨日(4/15)に校長室に来てくれた生徒たち。野球部は「県大会出場、コールド勝ちで果たしました」と笑顔で報告に来てくれた。「やはり本人たちから聞く結果が一番いいね」本当におめでとう。間もなく抽選があって、4月の下旬には公式戦(県大会)だそうである。「日程や対戦相手がわかれば、ぜひ教えてほしい」と笑顔に負けない笑顔で返しておいた。

入れ替わるように来てくれたのはサッカー部。部活の雰囲気ってありますね。部屋に入るなり、『おっ!サッカー部』部活で作っているタオルをプレゼントしてくれた。「保護者会の皆さんも持っているんです。先生もぜひこれで応援を、お願いします」と誘ってくれた。ありがたいです。が、2部リーグの彼らの試合は、人工芝か天然芝で行われる。流経大柏高校や東海大浦安はちょっと遠いなぁ。でも近いうちに・・・とメモを見ると、市立千葉がある。「よし!」と日課表に入力しようとすると、文化祭の日であった。残念。都合のつくところで応援に行きます。昨日は本当にありがとうございました。

音楽 軽快なサックスの音色に惹かれて

4月15日(月) Vol.11 毎朝聞こえてくる、いいねぇ

朝8時前、学校に到着するのはだいたいこの頃である。おおよそ出勤パターンが同じになる先生が、「毎日聞こえてくるんです。あのクラリネットの音色。熱心なんですねぇ。うちの生徒には感心します。」教えられて耳を澄ますと、ほんとだ聞こえてくる。難しい箇所を練習しているのか、自分の満足が行かないのか。繰り返し繰り返し同じフレーズを練習している。『今度、音源を訪ねてみよう』そんな気持ちで今朝出勤したら、あららっ?音が違う。楽器に知識のない私でも、これはサックスだと分かる。スイングしたくなる軽快なリズム。訪ねてみた。3階の北側の端に彼の練習場所があった。メトロロームを前に置き、独りで練習に励んでいる。しばらく彼の奏でる音に心を踊らせ、邪魔にならないように写真を撮らせていただいた。曲の合間に短い会話。中学生の時から楽器を始め、今はサックスが主なパート。「本当はテナーサックスなんだけれど、演奏会ではアルト、バリトン色々その時に応じてやってます。」と笑顔で応じてくれた。「力があるんだね。能あるタカは、身を滅ぼす」などとふざけて見ると、白い歯を見せて笑いながら「そうですね。」周囲から頼られていることの喜びに裏打ちされた答えがあった。いい一日の始まりである。

第10回 定期演奏会 2019.5.19(日) 青葉の森公園芸術ホール 14時開場

ぜひお出かけください。もちろん私も伺います。楽しみにしています。

体育・スポーツ 熱い夏の予感Part2 おめでとう!県大会出場

4月13日(土) Vol.9 コールド勝ちとはすごい!

市原中央高校        003 300 06   12

志學館高等部        003 000 02×  5

避けられない用事があって応援に行けなかったのだが、今日第2戦vs志學館高等部がゼットエーボールパークで行われていた。野球好きの友人が連絡をくれた。「県大会出場だよ。よかったなぁ。いいチムづくりができているんじゃないか」という評価をいただいた。本当によく頑張ったと思う。一歩一歩踏みしめるように前進してほしい。スコアから見ると、内省的に見つめ直す点もあるのかもしれない。しかし、現実をしっかりと受け止め、今できることから前に進んでほしい。よかった、よく頑張った。おめでとう。

写真は11日に行われた京葉高校戦のものです