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お知らせ 熱い夏がやってきた Vs柏陵高校 1−6

7月19日(金) Vol.75 よく頑張っている いいなぁ 市原中央

県立柏陵高等学校 000 010 000  1
市原中央高等学校 111 002 01✖️ 

 行けなかった。残念であるが、仕方ない。朝バスの中で挨拶した応援団・チアの生徒たち、吹奏楽部の生徒たち、本当にありがとう。今日は湿気が多くて大変だったろう。こんな曇天の高温多湿の状態は熱中症になりやすい。動いている選手たちより、スタンドの応援団の方が、その苦しみは多いのかもしれない。友のために、中央高校のために、本当にありがとう。
 私はどうやら「野球好きの校長」になっているようである。語学研修団の見送りに行くと、保護者の方が「野球、おめでとうございます」と口々に声をかけてくださる。「野球」=よく分からないけれど、みんなが一つになる瞬間を節のように持っているスポーツ?というところだろうか。何しろ若いエネルギーの爆発があるところ。そんなところに惹かれているのだと思う。プレーの経験はないが、一度部長を引き受けた経験がある。もう教頭職に就いていた頃のこと、事情あって選手の願いに首を縦に振った。朝早くから夜遅くまで練習をする熱心なチームだった。私は仕事柄早く出勤し、遅くまで電気をつけていた。何を勘違いしたか、主将と副主将がやってきて、「先生いつもありがとうございます。僕たちの練習に付き合ってくれて。感謝しています。お願いしてよかった」と慇懃にお礼の口上を述べ、栄養ドリンクを差し入れてくれたことがあった。後ろめたいような、嬉しいような。
 夢中になっている物を持っている若者の姿は、やはりいい。
 試合が終わって、自主練習をしている本校の野球部の近くを通った。後片付けを一生懸命している部員たちのそばを通った。手を休め、私の方をしっかり見つめて「こんにちは」と挨拶する。当たり前といえば当たり前なのだが、素晴らしい姿だと思う。
 「見えてきたな、自分たちのリズム。登りきれるまで登りきれ。一歩ずつ」
 大きな声で檄を飛ばしていた。彼らの情熱が心を高ぶらせているようである。

 頑張れ!市原中央高等学校球児たち、頑張れ!アルプススタンドで声を枯らしている仲間たち。
 心からエールを送る。

体育・スポーツ 1−8× Vs 磯辺高等学校

7月18日(木) ほぼ毎日校長 Vol.72 流れの掴み方がいい(らしい)


 「アレェ、校長先生、行かないんですか?」声をかけてくれたのはチアの生徒たち。「今日はね、お客さんがあって残念だけれどね。先生の分まで応援してきてください」朝のバスの中での会話である。来客対応が終わってスマホを見ると、1−0で負けていた。5回の表の守備。今から駆けつければ、間に合うかもしれない。いそいそと出かけていった。球場に着くと駐車場がない。うろうろしながらやっとの思いで駐車し、球場内に入っていく。間違えて一塁側に・・・。「あっ、市原中央は3塁側ですよ」入場券もぎをしていた野球少年が教えてくれた。『なぜ知っているんだろう?』と一瞬戸惑ったが、頭の上の帽子であることがすぐわかった。すでに回が進み、1対6のリードに変わっている。「逆転してくれました」保護者会のお父さんが駆け寄って歓迎してくれる。お母さんは冷たい飲み物で・・・。遅れてきたのに、本当にありがとうございます。試合の全体像は分からないが、とにかく勝っている。勝った。
 放課後清掃に来た吹奏楽の生徒が、「流れを『グッ』とと掴んで、一気なんです。ピッチャーもよかったんです」と投球の真似をして見せてくれた。「女子なのに野球のことよくわかるんだね」と褒めると「だって吹奏楽部ですから」(会話として成立していますよね)
  すこーし焦点がずれたところで成立する彼女との会話。ちょっとお気に入りです。

磯辺高校 100 000 00   1
市原中央高校 000 013 22×   

お知らせ 支え、支えられている喜び

7月15日(月・祝) ほぼ毎日校長 Vol.69 中庭で、昇降口で

  野球大会の初戦を2日後に控えた10日、昼休みに野球部と応援団の生徒が中庭に集まって、応援の披露をし、日頃の支援へのお礼と今回の応援のお願いをしていた。もうすでに応援の中心になっている野球部員の声は枯れ始めている。数日前から体育館ステージで放課後振り付けを練習していたチアの諸君の動きも徐々に揃ってきた。昼食を終えた生徒たちがベランダから顔を出し、挨拶の言葉に拍手を送っていた。ガラス張りのテラスでの円卓で昼食を摂っていた女子生徒たちは、箸を持ったままその光景を眺めている。「大きな音で、落ち着いて昼食摂れなかったね」と声をかけると、「魅入ってしまいました」「夢中なんですね」と仲間たちの熱い想いを感じ取っているようだった。

次の試合は

対 県立磯辺高等学校

7月16日(火)  ゼットエー球場  第一試合 9:00から

重要 11−5 Vs 木更津高等学校 part3

7月13日(土) ほぼ毎日校長 Vol.67 外伝(気になっていた生徒)

 一人の選手のことが気がかりだった。誠実な目をした彼は、しっかりと相手を見つめて話を聞くことができる。その視線と目の輝きをみているだけで彼自身の野球への取り組みの真摯さ、いや大きくは「生きる」ことへのまっすぐな姿勢を感得できる。好青年である。最後の試合『彼が報われる結果がでてほしい』と思っていた。彼のことである。たとえ自身にその結果が訪れなくても、チームのため仲間のために全力を尽くせるだろうとは信じていた。大会の少し前に練習試合で指を骨折した。痛い怪我である。肉体的にも精神的にも。察するに辛かった。
 対戦相手も決まった大会直前、挨拶に部屋を訪れた。先に書いたことを聞きづらかった。「とにかく全員野球で頑張ろう。一試合でも多く。決勝で兄弟校と対戦しよう」と声をかけておいた。「ハイ、ありがとうございます。応援お願いします」と応えたのち、しばらくして彼の方から「先生、僕はスコアラーとしてベンチに入れていただけます」と報告してくれた。「よかった」と心から思い、忘れられない教え子のことを語った。「私はその子のことが大好きた。誇りに思う。同じような教え子がまた一人増えたな」と締めくくった。彼と一緒に来ていた生徒の目に涙が浮かんでいた。頑張っても頑張っても結果として報われない者もいる。腐らず、焦らず、諦めず。現実をしっかりと受け止め前に進もうとする。そんな努力の人の存在がわかっているから、その辛さも背負いながら試合に臨める生徒たちである。
 人の痛みをわかる青年たち、その存在をリスペクトできる彼らは強い。力の限りを尽くしてほしい。それが自分自身への正直な姿である。
 今大会初戦の応援をしていて、ベンチを乗り出すようにしている彼の背中を見た。アルプススタンドで背番号のないユニフォームに身を包み、声の限りに応援する者たちの姿に間近で触れた。強くたくましく育っている。市原中央高校生、誇りです。

お知らせ 11−5 Vs木更津高等学校 part2

7月13日(土) ほぼ毎日校長 Vol.66 いかん、ここは敵応援団の真ん中だ

 試合全般は、安定しているとは言い難かったが、安心してみていることができた。彼らの壮行会で例のごとく「信」の話をした。野球ほど「信」を感じさせてくれるスポーツはない。チームプレーのスポーツの多くは同じことが言えるのだが、とにかくプレーの一つ一つに「信」を見ることができた。マウンドにいるピッチャーは殊の外そうだったと思う。全員野球ができている。いいチームだ。途中危惧していたことが起こった。木更津高校の底力が少し見えてきた。「くるぞ!」と思っていたダブルスチール。上手かった。わかっていても塞ぎようのないほどのうまさを見せつけられた。一回表の3点があったものの、このまま・・・とも思ったのだが、このチームの凄さはその流れを断ち切ったところにある。流れを引き寄せる、流れを掴む、流れに乗る、流れを断ち切る。簡単にいうが、どれも難しい。それをきっちりとできていたように思う。本当にいい試合を見せていただいた。
 背番号3の守備が光っていた(いるように見えた)。時折送球が乱れる仲間のボールを、懸命に体を伸ばしてキャッチする。一塁側のアルプススタンドからはネットが邪魔になって撮影が難しい。思い切って3塁側に行くことにした。雨を避けることができそなところは、もうみんな埋まっている。試合も大詰め、相手チームも気力に満ちたプレーをしている。7回以降の0−0の均衡がどちらも破れない。ファインダーを覗きながら、選手たちの検討に思わず声を出していた。ファインダーから目を離し、カメラを降ろした時に、視線を感じた。「いかん、ここは敵陣だ」と目深に帽子を下げようとして、気づいた。今日被っている帽子は、応援用に保護者の方らいただいた「C」マークの野球帽だった。

お祝い 11−5 Vs 木更津高等学校 

7月13日(土) ほぼ毎日校長 Vol.65

市原中央 311 600 000 11
木更津 020 030 000  5

 まずは、全校生徒の諸君、ごめんなさい。この「ごめんなさい」は期待に応えられなくてという意味です。おそらく状況をしっかり捉えてもらえれば、私が「中止」の決断を下したことは納得してくれるだろうと信じています。
 当日ZOZOマリンスタジアムは、弱雨。試合を中断するほどではないが、時折激しくなり、懸命にプレーする選手も、応援団の諸君もずぶ濡れになっていた。保護者の方が、レインコートを勧めてくださったが、お断りした。一つは、応援しているチアや吹部の諸君、スタンドで声を枯らしている野球部の諸君も雨に濡れているのに、という気持ちと、いま一つは、全校応援を中止した自分の判断の是を証明するような気持ちがあったのだろうと思う。持参したSASのベンチコートも持っていたのだが、『雨に打たれたい』とトータルな気持ちがそうさせたのだと思う。
 大勢の保護者の方、OB、一般の方々に応援されながら、両チームはいい試合をしていたと思う。かつて身を置いたことのある木更津高校。強いチームに向かう時、彼らは強くなる。不思議とそういう力を有している。同じくらいの実力のチームに、ポロリと負けるのに、なぜ、こんな力がどこにあったのかと思うチーム力を発揮するのである。それが出ないことを祈った。出させないためには、圧倒的な押さえ込むような勢いが必要である。権謀術数に長けた試合巧者である必要がある。内心ハラハラしながら応援していた。

晴れのち曇り インターアクトの生徒たちだったんだ

7月9日(火) ほぼ毎日校長 Vol.64 一生懸命

  放課後の時間帯に校内をぐるぐる回ってみた。本当に久しぶりに生徒の活気ある姿に触れることができた。ひと通り巡って、中庭を見ると2人の生徒が草木に水やりをしている。対角線上にいたので大きな声で声がけするのも申し訳ないと思い、廊下をぐるりと回って、教室の窓から・・・、あれぇいない。四角の一辺の反対側に姿を見つけたので、そちらへ向かった。生徒棟から職員室に向かう渡り廊下になっているところである。一歩踏み出して、また姿を見失っている自分に気づいた。あらら、今度はまた対角線にいる。水中に浮かぶ小さな紙片を両手ですくおうとして、するりとすり抜けてしまい、なかなかすくえなかった経験があるだろう。あんな感じだ。すり抜けて行けば行くほど、生徒たちが何をしているのか知りたくなる。『まるで鬼ごっこだな』と思いながら、待ち伏せ作戦を決め込むことにした。そんな私を見つけて大きな声で「こんにちは!」と声をかけてくれた女子生徒がいる。しっかりと足を止めて、相手を見つめ挨拶ができる。テニス部の女子である。「こんにちは」と返事をして、その時私の頭を支配していた興味と疑問の解決を、彼女に求めることにした。「インターアクトの生徒たちです。いつも水やりや雑草取りをして、ハーブを育てています」と爽やかな笑顔で紹介してくれた。彼女の爽やかさと、インターアクトの生徒たちの「いつも一生懸命」が相俟って、清々しい気持ちになった。部活を見にいく前に覗いた教室では、担任の先生の丁寧な面談がまだ続いていた。ありがたいな。

仲間たちが何をしているのか、ちょっと気にかけているのだろうか。あるいはその行為への感謝があったのだろうか。「インターアクトの生徒たちです。・・・」と即答してくれたテニス部のキミのすごさにも、後になって気づいた。いいね、市原中央生!自慢です。

体育・スポーツ 心から賞賛の拍手を贈ろう、頑張れ!中央球児たち

6月17日(月) ほぼ毎日校長 Vol.48 壮行会にお招きいただいた

 一人の教え子のことを思い出していた。大会に出場している全員が、守りからベンチに帰る時、彼の手を通って帰ってくる。ランナーを出し追加点を入れられた後も、ナイスプレーでゲッツーをとりピンチを切り抜けた後も、ナインは必ず彼の手を通過していく。3アウトのコールがあると、真っ先にベンチから飛び出し、大きな声で何かを叫びながら、両手をいっぱいに広げる。その手にナインは、タッチしてからベンチに戻る。バッターボックスに入る仲間を応援するのも彼が一番大きな声を出している。よく聞くと全てポジティブな言葉ばかりである。2年間しか見ていないが、ムードメーカーの彼が守備につくのを見たことがない。いつもベンチで大きな声を出している。チームの「信」は彼によってつながり、彼によって拡張され、強度を増していた。最後の夏の大会、ラストバッターとして打席に立った。私がフィールドの中で彼を見たのは、それが最初で最後だった。熱い一つの夏が終わった。試合後、ゲートの傍らで母親と抱き合って涙していた。「こんなのあり?・・・」応援のチアの女子生徒が呟いて、もらい泣きをしている。彼の球児人生には「外伝」があったのだろう。母と二人でしか感じあえることのできない、素晴らしい「外伝」があったに違いない。

一つ事に夢中になる者の姿は美しい。この日(6月15日・土)お招きいただいた本校の野球部の壮行会でも、子と親御さんの「絆」(信)を熱く感じた。いい壮行会でした。

2019年 熱い夏が始まる。「信は力なり」この夏を熱く駆け抜けろ!市原中央球児たち

まる 親睦と友情、つながり、そして奉仕へ

6月12日(水) ほぼ毎日校長 Vol.45 市原ロータリークラブの方々と

左から   平野 様 ・ 野口 様 ・ 日髙 ・ 篠田 様(新会長)

市原ロータリークラブの方々が、わざわざご挨拶に来てくださった。本校のインターアクトの生徒諸君が深い繋がりを持せていただいており、様々な活動への参加や支援を頂戴している。「ロータリークラブ」名前はよく存じ上げているが、私にとって決して身近な存在ではなかっった。「奉仕活動」「地域貢献」という用語がすぐに連想はされるが、恥ずかしながら実感として感じることは少なかった。新会長の篠田さんは、「会長を仰せつかるにあたり、『市原ロータリークラブかくあるべし』をまとめて見ました」といってA4版4枚にも及ぶレポートをご持参くださった。長年継続してきたマレーシアの交換留学生の話、9月に予定されている音楽鑑賞会の話などなど、ぜひ本校のインターアクトの皆さんにお手伝いいただきたいというお話をいただいた。ロータリーが「親睦と友情」を起首とし、やがて「つながりを築く」活動に、そして「奉仕」へと進んだ流れを実際に語っていただいているようなお話をいただいた。

本校のインターアクト、30名を超える生徒が熱心に活動していると聞いている。県下一位ではないのかな。数といい、質といい。市原中央高等学校、いいね!

驚く・ビックリ 悔しかったに違いない

6月1日(土) ほぼ毎日校長 Vol.40 よく頑張りました

午前中に保護者会の集まりがあった。ありがたいことに「ほぼ毎日校長」を読んでくださっている方が大勢いらっしゃる。「先生、真紅の優勝旗から・・・」「体調でも・・・」前任校でも3日休むと、副会長から電話があった。「はい、今校長は一番さびしい時を過ごしています(Vol38)」自宅の近所から本校に通っている生徒のおじいちゃんが、楽しみにしていると声をかけてくださることもある。とにかくありがたいと思う。頑張ります「ほぼ毎日・・・」

というわけで、「今週の土曜日試合があります」と誘ってくれたバスケットボール部の午前中の試合の応援には伺えなかった。午後一番に駆けつけると、午前中に試合のあった女子が私を見つけ「先生!ありがとうございます。1試合目勝ちました。これから男子、そして女子・・・」歓迎の言葉をかけてくれた。試験前で忙しいだろうに、若い先生が数名応援に来てくれている。自分のクラスの生徒が出ているのだという。生徒の思いに応えてくださっている姿に感謝である。結果は男子も女子も残念な結果に終わってしまったが、いい瞬間(とき)を共有させてもらった。自分たちの力が存分に発揮できなかったもどかしさが残ったかも知れない。でも流した汗は正直である。ともに過ごした日々に培われた絆は何にも換えがたいものである。しっかり見せていただきました。涙する君たち(女子)の丸めた背中を見て、私は、だらしなくも声がかけられなかった。悔しかったろう。でもこの時を悔しいと思えるだけ、君たちの日々は懸命だったのだ。そんな風に歩みを確認してみるのもいい。よく頑張りました。

終了間際に、足を捻ってしまったセンターさん、大事ないですか?