お知らせ 11−5 Vs木更津高等学校 part2

7月13日(土) ほぼ毎日校長 Vol.66 いかん、ここは敵応援団の真ん中だ

 試合全般は、安定しているとは言い難かったが、安心してみていることができた。彼らの壮行会で例のごとく「信」の話をした。野球ほど「信」を感じさせてくれるスポーツはない。チームプレーのスポーツの多くは同じことが言えるのだが、とにかくプレーの一つ一つに「信」を見ることができた。マウンドにいるピッチャーは殊の外そうだったと思う。全員野球ができている。いいチームだ。途中危惧していたことが起こった。木更津高校の底力が少し見えてきた。「くるぞ!」と思っていたダブルスチール。上手かった。わかっていても塞ぎようのないほどのうまさを見せつけられた。一回表の3点があったものの、このまま・・・とも思ったのだが、このチームの凄さはその流れを断ち切ったところにある。流れを引き寄せる、流れを掴む、流れに乗る、流れを断ち切る。簡単にいうが、どれも難しい。それをきっちりとできていたように思う。本当にいい試合を見せていただいた。
 背番号3の守備が光っていた(いるように見えた)。時折送球が乱れる仲間のボールを、懸命に体を伸ばしてキャッチする。一塁側のアルプススタンドからはネットが邪魔になって撮影が難しい。思い切って3塁側に行くことにした。雨を避けることができそなところは、もうみんな埋まっている。試合も大詰め、相手チームも気力に満ちたプレーをしている。7回以降の0−0の均衡がどちらも破れない。ファインダーを覗きながら、選手たちの検討に思わず声を出していた。ファインダーから目を離し、カメラを降ろした時に、視線を感じた。「いかん、ここは敵陣だ」と目深に帽子を下げようとして、気づいた。今日被っている帽子は、応援用に保護者の方らいただいた「C」マークの野球帽だった。

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