2019年10月の記事一覧
チンパンジー「サラ」の話はしましたか?
10月4日(金) ほぼ毎日・校長 Vol.112 終始業式が行われた
全校集会の場、久しぶりな気がする。集会指導の先生が大きな声を出さなくても、ちゃんと整列できる。私にもっとも近いところは、3年生。すでに点呼も終わり、整然と並んでいる。『さすがだな』と思いながら、ブログ用に一枚写真。シャッターを切ろうとする瞬間に、申し合わせたように、一斉に笑顔とピースサイン。あらら、いけない。校長自ら彼らの「整然」に石を投じてしまったようである。みんな、ごめん。
終始業式・校長講話 チンパンジー「サラ」の話をしただろうか? 後期が始まる。3年生は決戦の時である。今ある自分をしっかり見つめ。チャレンジの精神を忘れないで欲しい。 前期の終業式、後期の始業式の式辞とします |
目は口ほどにものをいい
10月2日(木) ほぼ毎日・校長 Vol.111 ニワトリの話をしようか?
目の前に二人の生徒がいる、利発そうな話し方をする男子。女子の目は、どうやればそんなに大きな目になるの?と尋ねたくなるほど、大きな目をしている。『瞳に星を輝かせれば、少女漫画の主人公だな』と思わせるほどである。(実際、星か輝いていたかもしれない)男子が言葉を選びながら語りかけてくる。聴いて欲しいことは「わがまま」ではない。内容がそう理解されないように慎重に言葉を選んでいる。女子は時折頷きながら、私をじっと見つめているだけ。彼女の瞳に自分が写っているようにも見える。見透かされているような、不思議な魔力がある。男子の語りは、まるで呪文のように説得力を持って訴えかけてくる。本校の生徒のこの部屋でのおしゃべりは、ある共通点を持っているように思っている。目の前の二人もそうだ。それは俗な言葉で表現しては失礼かもしれない「わきまえ」である。『もっとわがままでいいぞ、君たちぐらいは』と思うが、反面、そうした「わきまえ」を大切にしてあげたいとも思う。如何ともしがたいことなんだけれど、まぁ聴いてくださいよ。言葉と目で語りかけてくる。
ニワトリの話をしよう。昔、その昔、ニワトリたちは草原の中を自由に歩き回り、空を飛び、森の木々に羽を休めていた。たくさんの餌を得ることができ、とにかく幸せな日々を送っていた。悩みは、ヤマネコやキツネ、へびのような肉食の生き物に脅かされること。「昨日、誰々の家の○さんが、キツネに襲われたそうだ」ニワトリたちは安心を求めた。そこに人間がやってきて、「ねえき君たち・・・」