2019年7月の記事一覧

お知らせ 11−5 Vs木更津高等学校 part2

7月13日(土) ほぼ毎日校長 Vol.66 いかん、ここは敵応援団の真ん中だ

 試合全般は、安定しているとは言い難かったが、安心してみていることができた。彼らの壮行会で例のごとく「信」の話をした。野球ほど「信」を感じさせてくれるスポーツはない。チームプレーのスポーツの多くは同じことが言えるのだが、とにかくプレーの一つ一つに「信」を見ることができた。マウンドにいるピッチャーは殊の外そうだったと思う。全員野球ができている。いいチームだ。途中危惧していたことが起こった。木更津高校の底力が少し見えてきた。「くるぞ!」と思っていたダブルスチール。上手かった。わかっていても塞ぎようのないほどのうまさを見せつけられた。一回表の3点があったものの、このまま・・・とも思ったのだが、このチームの凄さはその流れを断ち切ったところにある。流れを引き寄せる、流れを掴む、流れに乗る、流れを断ち切る。簡単にいうが、どれも難しい。それをきっちりとできていたように思う。本当にいい試合を見せていただいた。
 背番号3の守備が光っていた(いるように見えた)。時折送球が乱れる仲間のボールを、懸命に体を伸ばしてキャッチする。一塁側のアルプススタンドからはネットが邪魔になって撮影が難しい。思い切って3塁側に行くことにした。雨を避けることができそなところは、もうみんな埋まっている。試合も大詰め、相手チームも気力に満ちたプレーをしている。7回以降の0−0の均衡がどちらも破れない。ファインダーを覗きながら、選手たちの検討に思わず声を出していた。ファインダーから目を離し、カメラを降ろした時に、視線を感じた。「いかん、ここは敵陣だ」と目深に帽子を下げようとして、気づいた。今日被っている帽子は、応援用に保護者の方らいただいた「C」マークの野球帽だった。

お祝い 11−5 Vs 木更津高等学校 

7月13日(土) ほぼ毎日校長 Vol.65

市原中央 311 600 000 11
木更津 020 030 000  5

 まずは、全校生徒の諸君、ごめんなさい。この「ごめんなさい」は期待に応えられなくてという意味です。おそらく状況をしっかり捉えてもらえれば、私が「中止」の決断を下したことは納得してくれるだろうと信じています。
 当日ZOZOマリンスタジアムは、弱雨。試合を中断するほどではないが、時折激しくなり、懸命にプレーする選手も、応援団の諸君もずぶ濡れになっていた。保護者の方が、レインコートを勧めてくださったが、お断りした。一つは、応援しているチアや吹部の諸君、スタンドで声を枯らしている野球部の諸君も雨に濡れているのに、という気持ちと、いま一つは、全校応援を中止した自分の判断の是を証明するような気持ちがあったのだろうと思う。持参したSASのベンチコートも持っていたのだが、『雨に打たれたい』とトータルな気持ちがそうさせたのだと思う。
 大勢の保護者の方、OB、一般の方々に応援されながら、両チームはいい試合をしていたと思う。かつて身を置いたことのある木更津高校。強いチームに向かう時、彼らは強くなる。不思議とそういう力を有している。同じくらいの実力のチームに、ポロリと負けるのに、なぜ、こんな力がどこにあったのかと思うチーム力を発揮するのである。それが出ないことを祈った。出させないためには、圧倒的な押さえ込むような勢いが必要である。権謀術数に長けた試合巧者である必要がある。内心ハラハラしながら応援していた。

晴れのち曇り インターアクトの生徒たちだったんだ

7月9日(火) ほぼ毎日校長 Vol.64 一生懸命

  放課後の時間帯に校内をぐるぐる回ってみた。本当に久しぶりに生徒の活気ある姿に触れることができた。ひと通り巡って、中庭を見ると2人の生徒が草木に水やりをしている。対角線上にいたので大きな声で声がけするのも申し訳ないと思い、廊下をぐるりと回って、教室の窓から・・・、あれぇいない。四角の一辺の反対側に姿を見つけたので、そちらへ向かった。生徒棟から職員室に向かう渡り廊下になっているところである。一歩踏み出して、また姿を見失っている自分に気づいた。あらら、今度はまた対角線にいる。水中に浮かぶ小さな紙片を両手ですくおうとして、するりとすり抜けてしまい、なかなかすくえなかった経験があるだろう。あんな感じだ。すり抜けて行けば行くほど、生徒たちが何をしているのか知りたくなる。『まるで鬼ごっこだな』と思いながら、待ち伏せ作戦を決め込むことにした。そんな私を見つけて大きな声で「こんにちは!」と声をかけてくれた女子生徒がいる。しっかりと足を止めて、相手を見つめ挨拶ができる。テニス部の女子である。「こんにちは」と返事をして、その時私の頭を支配していた興味と疑問の解決を、彼女に求めることにした。「インターアクトの生徒たちです。いつも水やりや雑草取りをして、ハーブを育てています」と爽やかな笑顔で紹介してくれた。彼女の爽やかさと、インターアクトの生徒たちの「いつも一生懸命」が相俟って、清々しい気持ちになった。部活を見にいく前に覗いた教室では、担任の先生の丁寧な面談がまだ続いていた。ありがたいな。

仲間たちが何をしているのか、ちょっと気にかけているのだろうか。あるいはその行為への感謝があったのだろうか。「インターアクトの生徒たちです。・・・」と即答してくれたテニス部のキミのすごさにも、後になって気づいた。いいね、市原中央生!自慢です。

晴れ 元気もらえました

7月8日(月) ほぼ毎日校長 Vol.63 いいねぇ

 チャイムが鳴り終わってしばらくすると、事務室側のドアに人影が見えた。待ち望んでいたものが手に入った子供のように、ウキウキしながら手招きすると、コロコロ笑いながら二人の女子が入ってきた。「寂しかったぁ」と声をかけると、「先生、今日はいらっしゃるんですね」「◯◯ちゃんやバスケ部の〇〇さん、友達が何度か覗くんだけれど、ここのところいない日が多いって残念がってました」「私たちが来ると笑顔になる?」と、たわいもない会話をかわしてくれる。「あぁ、げんきになる、元気になる」と素直に喜びを伝えると、「ほら、先生!」と言って一人が肢体を軽やかに動かしながらダンスを踊り始めた。「?」という表情でもしたのだろう、もう一人がアカペラで、野球応援のリズムを歌う。「あぁ、野球応援の、チアの・・・」「覚えちゃいました。応援団でもチアでもないけれど、踊っちゃいます」と言ってまたコロコロと笑っている。「でも、12日だけが狙ったように雨マークなんです」と顔を曇らせていた。茶道部のUGAさん(彼女たちの間でそう呼ばれているらしい)が入ってきた。先日の文化祭の写真を見せるととても喜んでくれた。AirDropでDATA交換ね。うっとおしい梅雨空が一気に晴れた。

うちの生徒は、接するものを元気にするパワーを持っているらしい。市原中央いいね!

重要 答えのない課題から協働で答えを導く喜び

7月6日(土) ほぼ毎日校長 Vol.62 大学生たちとのお遊び?

  何人かの大学生とちょっと面白い試みをやっている。この試み、ぜひ本校でやってみたいと思っているものなのだが、まだ第一歩が踏み出せないでいる。試みはこうだ
 西洋の窓と和風の窓を比較する
 ①違いが見える   → 違いが意味するものは?
           → 違いが生まれたのはなぜ?
 ②共通点も見える  → 共通点はどこ?
 論理的な展開を作ってみよう。そうすると、窓を眺めることで(説明することで)何が語れる?
 そこまでできたら、自分の思考の流れをビジュアルに表現してプレゼンテーションしてみよう
答えは⭕️❌では語れない多様性を持っている。みんなで考え、他人の意見で自分を変容させる。本校の生徒たちなら、結構面白い結果を出してくれそうなのである。チャンスがない。語りかけるきっかけがない。高校生は結構忙しいのである。「校長の放課後講座」なんていうことを始めてみるかなどと一人つぶやいてみる。でも、誰も来なかったらどうしよう。(^ ^)