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?! ゾクゾクとやってきた 楽しみだ

9月6日(金) ほぼ毎日・校長 Vol.99 SLPメンバー増殖中です

 遅い時間に生徒が訪ねてきた。男子5人、女子1人。一昨日校外学習で一緒した1年生のグループである。とあることで悩んでいるという。「なぜですか?校長先生」と質問があった。「その答え、私が答えていいのだろうか?」ただ○か×かと答えを求めるだけでいいのだろうか?自分なりに答えを追求することは必要ないか?」と投げかけてみた。ジェネレーションリングの話をし、交わりの部分では常に摩擦や衝突がある。混ざり合った文化の中で新たなものが誕生してくる。それが文化の継承と創造の普通の姿なのである。真っ赤な文化の元で育った真っ白な文化は、摩擦や衝突、混ぜ合わせの中から鮮やかなピンクの文化担っっていく。「やってごらんよ、摩擦と衝突。満足するまで。」「ただし、大切なのは、相手をリスペクトすること」と付け加えておいた。答えのない問いかけ。単にわがままや自己中心的な考え方で思いついていることではない。そこが本校生徒のすごいところだ。「なぜ、君たちの先の世代は、君たちに押し付け、強制、束縛をするのだろうか?言ってごらん」。ちゃんと説明できている。高校1年生でここまでできているのはすごいと思う。下手な大学生よりずっといいものを持っている。高校時代にこうした問いかけや変容を多く経験していると、自分の道を見つけ始めた時のいいエネルギーになる。論理に長けたMonsterの誕生である。

答えのない問いかけ、世の中そんなものばかりだ。よかったら「哲学対話」しませんか?何も結論は出ません。校長室を出る時、余計に複雑になった、わからなくなった状態でドアを出ます。どうですか?

「きます、きます」「します、します」「おれ。今日の話の中で『ピンク』しか残っていない」

SLPメンバー6名さま、ご案内。いいね! 

 

笑う これやってみませんか? この指とーまれ!

7月17日(水) ほぼ毎日校長 Vol.71 考えるとはどういうことか?

 語学研修の行程も無事進んでいるようである。体調を崩しているものはいないか?環境に馴染めず寂しい思いをしているものはいないか?などと心配したが、杞憂であったようである。16日の大学での様子がレポートされていた。明日から姉妹校に行く。プレゼンテーションの総仕上げのようである。緊張せずにうまく表現できるといいな。これもきっと杞憂なのだろう。

 ここのところ何かと話題を呼んでいる「哲学対話」。地域や学校での実践が盛んに行われている。仕掛け人は、梶谷真司(かじたに・しんじ)氏。「問う、考える、語る、聞く」ための方法を、実践しているうちに身に着ける。自然に体内に入ってくる。正解を求めて⭕️や❌で評価する。正解があってそれに繋がる理解を求める。そうした学びの過程も大切であることは確かなのだが、ここで培われる力は「考えること」なのである。それが哲学対話。SLPやBLPなど、協働で養うリーダーシップを少し推進してきたので、この試みには大いに興味がある。実践している高校の哲学対話に、昨日参加する機会があった。
 この日は考査の午後ということもあって、自由参加になっている部屋に訪れる生徒は少なかった。それでも10名ほどの生徒の参加がある。自主的に、それも考査の午後に集まってくる。彼らにとってここはすでに「居場所」なのである。始まった、今日のお題は「ドラえもんはのび太の役に立っているか」である。話は自由に八方に飛ぶ。ルールに従って話が展開していく。「人間とロボット」「ロボットの開発理由と意味」「人間ってなに?他の動物とどう違う?」などなど、本当に自由である。ファシリテーター役の東大の院生が時々軌道修正しながら、あっという間に1時間がすぎていくのである。生徒たちは学ぶ(studying)のではなく、学ん(learning)でいる。知らなかった発想に、世界に、自分を変容させている。結論はない。むしろ混沌とした「分からなくなった」という状態に陥っていくのである。とにかく面白い、夢中になる世界である。
 参加しているうちに、その学びが、本校の校長室を訪れた生徒との会話の世界と同じであることに気づいた。内容こそ異れ、見方によっては、本校でがより上質なものが展開されている。そこで気の早い校長は考えた。「これ、本校でやりませんか?」である。「いつでもどうぞ」でも敷居は高いかもしれない。放課後やっている学習活動の一コマに入れてみればどうだろう。

 生徒の皆さん、学年を問いません。やってみようかな?という人「この指とーまれ!」
 時間設定は指に止まった人と一緒に考えましょう(この夏休みからでも、休み明けからでも)
 担当(ファシリテーター風)は、校長
 場所は校長室     でいかがでしょう。ご質問は校長まで、どうぞ遠慮なく。


重要 答えのない課題から協働で答えを導く喜び

7月6日(土) ほぼ毎日校長 Vol.62 大学生たちとのお遊び?

  何人かの大学生とちょっと面白い試みをやっている。この試み、ぜひ本校でやってみたいと思っているものなのだが、まだ第一歩が踏み出せないでいる。試みはこうだ
 西洋の窓と和風の窓を比較する
 ①違いが見える   → 違いが意味するものは?
           → 違いが生まれたのはなぜ?
 ②共通点も見える  → 共通点はどこ?
 論理的な展開を作ってみよう。そうすると、窓を眺めることで(説明することで)何が語れる?
 そこまでできたら、自分の思考の流れをビジュアルに表現してプレゼンテーションしてみよう
答えは⭕️❌では語れない多様性を持っている。みんなで考え、他人の意見で自分を変容させる。本校の生徒たちなら、結構面白い結果を出してくれそうなのである。チャンスがない。語りかけるきっかけがない。高校生は結構忙しいのである。「校長の放課後講座」なんていうことを始めてみるかなどと一人つぶやいてみる。でも、誰も来なかったらどうしよう。(^ ^)