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会議・研修 グローバル・リーダー・プログラム(1年生)

8月20日(火) ほぼ毎日・校長 Vol.90 自分の不摂生をこれほど悔やんだことはない
 旅先で台風の直撃を受けないうちに・・・と考えた理由の一つが、今日の報告である。1年生の英語コースが8月16・17・18日の2泊3日で市原市内のホテルに缶詰になり、彼らにとっては初めてのプログラム経験をすると聞いていた。ぜひ参加して様子を知りたかった。急いで最終日は夜通し東名高速を走れば、18日に間に合うかもしれない。それほどに楽しみだったのである。
 過日、ゴールドマン・サックス社で実力を発揮してくれた彼らである。全く心配することはなかったのだが、はじめでつまづくと挽回が大変である「うまくいくといいなぁ」という祈る気持ちもあったことは確かである。担当の先生にメールで、体調不良で伺えないことをお伝えすると、「無理なさらないでください。でもものすごい成果、成長ですよ」と返信をくれた。病気で楽しみにしていた遠足に行けなくなった子供のように、ただただ残念であった。

 目の前に英語科の若い先生がいる。アクティブな学びについて、非常にいいものを持っている先生である。教育実習生の指導でそう感じた。昨日(19日)朝一番で部屋を訪ねてくれたのである。興奮冷めやらぬ様子で、「すごいですよ。本当にすごいんです」女子が感動をなんでも「可愛い!」で表現するように、「すごい」を連呼している。「おぁ、すごいんだ。で、何が?」整然と語られていなかった研修の様子を丁寧に語ってくれた。
 Program=生徒のリーダーシップを伸ばすための仕掛けが段階を踏んでできている
 Peers=協働の中で自己を変容させ、成長している姿と、率先垂範、方向性指示がちゃんとできている。
 Passion=情熱的に取り組む姿勢が貫かれていた。情熱を傾けられない者への同僚支援。そんな難しいことまでできていた。
 Play=笑顔が絶えない、創造を楽しむことができた研修だった。
 「校長先生!これいいですよ。学校のあらゆる場面に導入しませんか」と熱く語ってくれた。嬉しいことである。彼の一連の話の中に、この取り組みや、教職員の努力、何より生徒の学習成果に肯定(Positive)が見られた。最高の評価、営みだと思う。感謝。

市原中央高等学校の新たな舵取りの方向性が見えてきた気がする。教育に5つのPがある。いい学校です。

注意 グローバル化、着々と進んでます

6月25日(火) ほぼ毎日校長 Vol.54 アメリカから留学生がやってきた

 まぁとにかくお客さんの多い日だっった。朝の打ち合わせが終わってから、校長室への来客が後を断たない。新生徒会長が何度か顔をのぞかせたようだが、なかなか入ってくることは難しかったようである。申し訳ないなぁと思いながらも、出かける時間まで、彼の存在をすっかり失念していた。分掌の相談、生徒に係る報告etc、先生方の対応が終わると、教育実習生の研究授業視察に大学の先生がお見えになる。前日にお電話をいただいた。「まぁ、校長先生が日髙先生だなんて・・・」まだ若かりし頃、同じ学年、同じ分掌、隣同士の(コートの)部活動など、10年近く一緒に務めた同僚である。あった途端、久闊を叙するどころか、二人とも以前の若者に戻ってしまった。「そんなに仲良しだったんですか?」と実習生が驚いている。千葉県の英語を背負って立っていたと言っても過言ではない彼女の存在は、本校の先生たちも知っていた。実習生の研究授業を終えて、彼女(大学の先生)の評価があった。実習生の授業は素人目にも「優」である。それに加えて「この学校の英語教育は『上質』です」と最高の評価をいただいた。実習生(うちの大学生)の力をあそこまで引き出せる指導担当の先生の力量、何よりも生徒たちの素晴らしさを褒め称えてくださった。彼女をよく知る私は、この言葉がお世辞抜きの賞賛であることを一番よく知っている。それだけに嬉しかった。まだ英語の4技能なんて言葉のなかった時代、先進的な英語教育をやろうと言って「資料収集、分析」指導担当、プレゼンのための「論理的展開」指導、そして「英語スピーチ」指導担当の3者が作り上げていった「あの頃」を思い出していた。

 時を同じくして、アメリカから留学生がやってきた。3年の英語コースに所属し、2ケ月近くを本校で過ごしていく。いい交流をしてほしい。

 市原中央高等学校グローバル化、着々と進んでいます。いいね!

鉛筆 アクティブなチョーク&トーク

6月10日(月) ほぼ毎日校長 Vol.43 ちょっと授業を拝見に行ってみた

授業の観察は改めてさせていただくことにした。授業の開始から少なくとも2/3くらいの時間は拝見しないと、生徒の取り組みは見えないだろうから。考査の終わった次の週の月曜日『多くの授業はテスト返却から始まっているだろう』返却がどんな風に指導がされ、生徒たちの取り組みはどうなんだろうと興味はあるが、また次の機会にしようと思ったのである。だから今日は、授業の覗き見。

音楽(声楽):いつも校長室で聞いている綺麗な発声と歌声。アリアナ・グランデという歌手をご存知だろうか。少しハスキーな歌声なのに、とんでもない高音を発声することができる。もちろん彼女ほどでは無いが、うちの生徒たちの歌声は美しい。どれぐらいの音域が出ているのかわからないが、とても域が広い。発声の練習をしながら、音取りがうまくできなくなりそうな一歩手前で、ピアノの鍵盤がポンと鳴る。導かれるように声がその音と一緒になる。『プロの指導だなぁ』このタイミングで指導ができると、他の教科でもきっと「わかる」授業ができるのだろうな。

数学:テスト返しの真っ最中であった。「え〜、追試は・・・」先生が日程を知らせると、クラス中がざわついた、ため息が漏れた。中には、頭を抱え込む者もいる。すかさず「でもな、君たちはすごいぞ。この時期の私の授業では普通、◯◯人ぐらいいていいのだが、◯人しかいない。これは見上げたものだ。見込みがある」と褒める。ダメ出しではなく、いいところを褒めて伸ばそうとする。基本中の基本なのだが、なかなかできることではない。

日本史:「最後の遣隋使は?」かん高く良く響く声で質問が出る。何人かの生徒が声を揃えるように「犬神御田鍬!」「すごいね珍しい名前だから覚えていたかな?初めての遣唐使でもあるんだね。じゃあ、その遣唐使が終わったのは?関わっている重要人物」また「菅原道真!」何人もの生徒が答えている。質問と答えというより会話なのである。生徒も教員も楽しんでいる。アクティブなのである。「じゃぁ・・・」連想ゲームのように続いていく。「白紙(はくし・894年)に戻そう遣唐使」

中学3年生「6」、高校1年生「25.4」。単位は%である。何の?「学校の授業以外に、塾や家庭で全く勉強しない生徒の%である。どうすればいい?「環境を作ってあげることですよ」元都立三田高等学校の校長先生は、さらりと答えた。