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花丸 蘇る

10月9日(水) ほぼ毎日・校長 Vol.114 台風で倒れたヒマラヤ杉が・・・


 体育祭の予行が行われた今日、中庭では、台風で倒れたヒマラヤスギが蘇っていた。倒木を見たある教員が、「この学校が立って以来、ずっと一緒に育ってきたあの木をモニュメントにして残しませんか」と相談にきた。話によると、外房にチエンソーカービングの達人がいるという。お願いすれば、やっていただけるかもしれないというので、早速行動に移してもらった。帰ってきた教員は、満面の笑顔で、OKサインを出している。「一体何ができるか楽しみにしていてください」予行の開会式で生徒にも、「学校と歴史を共にしたヒマラヤスギが蘇るんだよ」と披露させてもらった。
 引き受けてくださったのは、木一吉(きいちきち)というペンネームを持つ、浜勇夫(ハマハヤオ)さん。存じ上げなかったが、その道では有名な方。お礼を述べると、ヒゲの口元が素敵な笑みを浮かべ、子供のようなキラキラした目が一層輝いた。どうやら作ってくださっているのは、ベンチのようである。「先生ね、ここにこうやって座ると、ほらこの子(子グマ)が座った人と目を合わせるように見上げている。いいでしょう」微笑ましい中庭の光景が目に浮かんできた。ヒマラヤスギの話を聞いて、今度はベンチとして蘇って、長く生徒と親しんでくれるようにという思いからだそうである。嬉しい、ありがたい。

 市原中央高校の生徒のみなさん、君たちは知らない人からも暖かい思いで包まれているんだ。いいね。

浜さんのブログ