音楽 熱く駆け抜ける3年間の魂のシェアである

5月19日(日) V0l.31 第10回 吹奏楽部定期演奏会

 本日はご来場ありがとうございます。ようこそ市原中央高等学校吹奏楽部定期演奏会へ。
 突然ですが、皆様は音楽に涙されたことはあるでしょうか。私には、はっきりと認識できる経験が一度だけあります。ある高校に勤務していた頃のことです。早朝も夕刻の遅い帰りも、ほぼ同じ時刻になる吹奏楽部の部長が、関東大会出場の楽曲が仕上がった、ぜひ私に聴いてほしいと誘ってくれた時のことです。素人にもその難しさがわかる楽曲を披露してくれ、聴いているうちに涙がこぼれてきました。もちろん初めての経験です。気付くまでにそれほど時間は必要ありませんでした。部員たちのこの音を生み出すまでの強い意志と忍耐、向上心そして支え合う力、それらの総和が楽曲を通じてシェアされているのでした。それが涙腺を刺激しているのです。
 着任して日が浅いのですが、本校吹奏楽部の諸君の日頃にも、既に同じものを感じています。今日のこの時空が設けられることに感謝し、聴く者の琴線を大いに刺激してください。ご来場の皆様、生徒たちの奏でる音にきっと感動していただけけることでしょう。それだけ本校の吹奏楽部の音は上質です。ぜひ彼らの熱く輝く「瞬間」(とき)に、喝采をお願いします。

パンフレット巻頭のあいさつから

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