了解 シナントロープを見つけた

4月20日(土) Vol.16 朝の光景も清々しい

 昨日の朝、昇降口から大きな挨拶の声が聞こえるので部屋を出てみた。登校する生徒たちと教員が挨拶を交わしている。快晴の朝だっただけに、その声がまた清々しく感じた。一人の生徒が私に気づき、笑顔で挨拶をしてくれた。その朝の空気と「さやけさ」を切り取りたかった。なぜか下駄箱から上履きを取り出している後ろ姿の切り取りが、朝のスタートとしてそれを叶えてくれるように感じ、挨拶をしてくれた生徒に被写体になってもらった。「あっ、はい、いいですよ」とポーズを取ってくれた。ありがとうございました。いい朝の始まりを感じながら2階に行き、ちょっとお気に入りの「天空の廊下」(生徒棟から体育館への渡り廊下)に向かった。よく晴れていて、見上げると青い空に雲が美しく浮かんでいる。水底から水面をみているような錯覚すらある。先ほどの生徒からもらった清々しい空気の余韻に浸りながら、ぼんやり眺めていた。すーっと小さな黒い影が横切る。「ツバメだ」目で追うと、バスの停まる昇降口前の地面をすれすれに飛んで、職員昇降口の方に飛んでいった。昇降口の屋根に巣を作っている。ツバメのように人の生活環境に依存して生きる生き物を、シナントロープというそうだ。昔からこうした動物に対し、人は「共に暮らす」意をしっかりと受け止め、一歩譲って「どうぞ」という敬意を払ってきたように思う。ある場所で、糞の害を理由に、作る巣を壊しているのを見て残念に感じたことがあった。本校は?ちゃんと「どうぞ」を大切にしてくれていた。ここでもいい朝を感じる瞬間(とき)があった。感謝。

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