晴れ 夏をお届けしよう

7月19日(月) 暑い、熱い夏があった

校内をぐるりと回ってみた。面談で各クラスでは、担任の先生と生徒が座って話をしている。管理棟の3階にある進路室では、2人の女子が進路コーディネータに受験について相談している。さすが長年大手予備校で専門に相談に携わっていただけあって、彼の話には説得力があった。それに応じている生徒の眼も真剣そのもの。熱い夏が始まっている。
廊下をまっすぐに進んでいくと、フィックスの窓があり、そこから京葉工業地帯の上に広がる夏空、夏雲を一望できた。結構お気に入りの場所である。いつものように過ごし、いつものように学んでいる生徒たちは、この雄大な景色に気づいているかしら。そうでないとちょっともったいないよと思った。
フィックスの窓の脇に、階段の踊り場のようにして少し広がったオープンスペースがある。『波の伊八か?』と思わせるぐらい迫力のある波と、海のうねりが立体的に描かれ、作り込まれている。背景には灼熱が渦を巻いている。製作した者(たち)の熱い思いが伝わってくる。
1人教室にいた担任の先生に「面談生徒待ちですか?」と声をかけると、後ろから「先生、まぁ入りませんか」と生徒が声をかけてくれた。緑のカーテン作っているんです。茂るようになっているきゅうりやトマト、隣の窓にはゴーヤがなっている。
体育館の吹き抜けに咲いた鮮やかな傘の花。コロナで「つまんない」「面白くない」が続き、日頃は何も感じない吹き抜けに殺風景を感じたのだという。熱い生徒会役員たちの作品である。「元気に明るく、がんばります」新生徒会長のR子さんの声が聞こえた気がした。
いいな、いい瞬間(とき)が流れている学校っていいなぁ。心からそう思った