晴れ 悪いことばかりじゃない?

4月22日(水) ほぼ毎日・校長 Vol.165 そんな風には捉えることができない「いま」だけど

朝、部屋に入りコンピュータの電源を立ち上げて、GoogleChromeを開くと、お気に入りのトラック諸島のグランブルーの隅に、小さく「家にいよう。みんなのために」とメッセージがあった。Googleからの新型コロナウイルス感染拡大防止に貢献しようというメッセージだ。時々こんな粋な?ことをやる。「そだねー」(何年か前の流行語大賞)と肯定的にメッセージを受け止めながら、心が少しほっこりした。
 報道では深刻な状況が常に流され、自粛で身を守ろうという呼びかけが多く流される。その影で起こるDV問題や医療崩壊、精神的に不安定になる子どもたちの増加。ウイルスの猛威は、社会のあり方、人間のあり方そのものへの大きな問いかけとしてある。そんな中、アスリートたちが、リレーでメッセージを贈り始めた。ロックダウン下にあるイギリスの街では、毎週木曜日の20時にNHS(国民保健サービス)を励ますために、人々が拍手をする。一斉に。人には力がある、自然の猛威の前には弱いかもしれないが、大きく強くなる力があることを表明し始めた。大切にすべきものは何かを確認するように。
 いつまで続くかわからないこの状況はとても不安である。それでも私たちは生きているし、今日のこの瞬間(とき)は今しかない。手を取り合い強く生きよう。
 いま自分にできることは何があるだろう。考えてみるだけでも価値がある。自分には何もないと気づいた君、いい気付きですよ。角度を変えてもう一度自分を見つめてみませんか。Googleのメッセージはいいヒントかも。