晴れのち曇り 修学旅行 最終日 その2

ほぼ毎日・校長 Vol.187 令和2年11月25日(水)

 今日はどんより曇り空。退館式で生徒会長の挨拶があった。いい挨拶だった。こんな楽しい思い出づくりを支えてくださった聖護院御殿荘の皆さんに感謝しています。宿の前で記念撮影をしてバスで、最後の観光地、清水寺へ。ほんの1時間30分ほどの滞在であるが、それぞれに楽しんでいる。清水から産寧坂、円山公園、知恩院、八坂神社このあたりは思い出深いところ。高校生時代に唯一朝まで外出を許された日(大晦日)、除夜の鐘を聴きながら、ふらりとした場所。生徒たちがお参りを終え、土産物あさりに入った頃、独りでふらりと歩いてみると、高校時代の思いがリアルに蘇る。遠に忘れた感慨が鮮明に・・・。音楽を聞いてそのころの雰囲気をふと懐かしむのと同じように、古都にはそんな力があるのかもしれない。視覚に訴える寺社、嗅覚に訴えるお香、床板の軋む音は聴覚に。「そうだ、京都行こう」のコピーが人の心を掴んで止まないのは、こうした古都の力があるのかもしれない。修学旅行で感じ取るのは難しいかもしれない。でもうちの生徒たちなら「ならでは」をしっかり掴んでくれているはずである。まもなく京都を離れる。無事であってくれてありがとう。生徒たちに感謝したい。